つれ:「関八州もようやく天岩戸から陽が射して梅雨が明けたねぇ」
ズレ:「お江戸は水害こそ免れたものの丸ひと月まともな日の目を見ることなく、よくもまぁ降り続いたもんよ」
つれ:「洗濯物に往生しつつも、その分肌寒いくらいで凌ぎ易かったけどさ」
ズレ:「例によってキッチリ帳尻は合うように、梅雨明け十日から秋風が立つまでは地獄の釜が開いたような灼熱が続くかもしれねぇぜ」
つれ:「あれほどの水害に見舞われながら、珍しく7月には台風の発生がなかったそうだよ」
ズレ:「それもこれからペースを上げて、例年通り秋には20号前後の強力台風の直撃を喰らうんじゃねぇか」
つれ:「天岩戸や地獄の釜の後は、ベケツの底が抜けた嵐を覚悟しとくようかねぇ・・」