つれ:「さしもの検察さんも情状酌量的な控訴断念で、発生から半世紀を超える歳月を経て袴田事件の無罪が確定したねぇ」
ズレ:「34年間死刑囚として拘禁されてた袴田さんのご様子を拝見すりゃ、無罪放免が相当てぇ判官贔屓が国民感情にもならぁな」
つれ:「それでもなおそんな世間の思惑には阿らず、検察無謬神話を貫いて徹底控訴すべしてぇ強硬派もいらっしゃるみたいだよ」
ズレ:「検察さんの面子や立場はあろうけれど、そもそもやたらと敷居が高くて時間が掛かる再審の開始が決定された時点で無罪としたっていいくらいなんじゃねぇか」
つれ:「判決に関わった検事や判事の在職中を避けてる訳じゃないとしても、鑑定技術の進歩やらで証拠に疑義が生じたなら疑わしきは被告人の利益にってもんだしねぇ」
ズレ:「歳月を重ねるほど証拠の確認は困難になるんだし、改めて審理するなら再審開始のハードルは大幅に低くすべきだろうよ」
つれ:「早く冤罪と分かれば被告の救済だけでなく、補償を低額に抑えて検察さんの失地も少なくなるってかぃ・・」