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数珠置く高年の孤独

2024-11-23 16:31:13 | 日々是戯言

つれ:「いよいよ冬への変わり目らしく、著名人の訃報が立て続けに飛び込んでくるねぇ」

 

ズレ:「谷川俊太郎先生の大往生にしみじみする間もなく火野正平さんの逝去に驚いたところに、北の富士さんも冥途に土俵入りなさったからなぁ」

 

つれ:「谷川先生の誌は文学そのものだし、浮名を流してなお広く愛された火野さんや北玉時代から解説の名調子まで洒脱な北の富士さんの生き様もそれ自体が文学の趣だよねぇ」

 

ズレ:「まさに人は死して名を残すってもんで、訃報になってまた感興を呼び起こすのが著名人の著名人たる所以だろうよ」

 

つれ:「訃報が世に流布されることのない我ら無名人とて、友人知己が他界すればそれぞれに感興は呼び起こされるんじゃないかぃ」

 

ズレ:「弱冠二十歳にして二十億光年の孤独を世に出した谷川先生に対して、こちとらは長生きするほどに引き合う万有引力が減る孤独にくしゃみするばかりでぃ」

 

つれ:「きょう日の高齢者に作用する力は、特殊詐欺やトクリュウだらけだしねぇ・・」

 

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