つれ:「こちらは天然の水害なら、ウクライナは人工の洪水で難儀されてるねぇ」
ズレ:「合戦となれば何でもありの秀吉公水攻めを今の世に見るようでぃ」
つれ:「取り囲んでなら高松城だけど、最前線の流域じゃ太田城や忍城みたいに自陣にも累が及ぶだろうに」
ズレ:「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれとばかりに、差し引きで有利になるなら犠牲も厭わないのが戦争ってもんよ」
つれ:「切羽詰まったロシアさんがウクライナさんの反転攻勢を封じるべく、洪水の要害を作り出したってのかぃ」
ズレ:「真相はどうあれ国際政治的にはロシアさんの仕業とされるだろうけど、戦争小説的にはウクライナ反転攻勢の一環としたって成り立つ話だぜ」
つれ:「いずれにせよどうにも浮かばれないのは、戦争に巻き込まれる無辜の沿川住民ばかりだねぇ・・」