東近江市小脇町の畳店「畳増」は近江鉄道「太郎坊宮前駅」近くにある。
「畳増」の歴史は不詳だが筆者が小さい頃には既にこの地にあり畳を作っていた。
八日市の小脇地区には畳屋が「畳増」しかなかったので恐らく戦前以前からあったのではないだろうか。
現在も「畳増」として開業しているが畳の製造はしていない様に見受ける。
それにしても昔は夏には「虫干し」といって各家では一家総出で畳をあげ、外に出して乾燥させたものだ。
畳の下に敷いた新聞紙を取り換え、白いダニなどの虫除けに石灰を撒いたものである。この時、上敷きの交換や畳や畳表の交換もされたのを思い出す。今日では家の構造や生活様式が変わりこのような様は見かけたことがない。