「食」を通じて滋賀の魅力を発信する活動をしている立命館大の学生団体「ぎゅっと滋賀」は、大手スーパーの平和堂(滋賀県彦根市)などの協力のもと、希少価値が高く〝幻の果実〟ともいわれる滋賀県高島市安曇川の特産品のアドベリーを使用したブーケ形京煎餅「アドベリーヌ」を開発し、滋賀県内の平和堂各店舗などで販売を始めた。2023年3月頃までの販売を予定しているが、在庫がなくなり次第終了する。
↑写真:産経新聞より
「ぎゅっと滋賀」は立命館大学食マネジメント学部の学生を中心に、平成30年の夏から活動開始。令和2年には滋賀県産の帆うじ茶を使ったガトーショコラ「シガトー」を商品化。約1年にわたって滋賀県内の店舗で販売された。
その後、新商品の開発に向け、滋賀の食材・特産品を使った菓子や滋賀の特徴をあらわすお菓子のアイデアを募集。令和3年12月に「第2回滋賀ぎゅっとおみやげコンテスト」を開催した。
平和堂や酒類・食品卸売業の伊藤忠食品(大阪市)の協力を得て、100件を超える応募作品の中から最優秀賞作品の「アドベリーショコラ アドガトー」のアイデアをヒントに費用面などを考慮し、アドベリーを使った京煎餅にすることを決めた。
メンバーは試作を重ね、約1年かけて立体感のあるブーケ形の京煎餅「アドベリーヌ」を完成させると、企業と交渉して販路開拓にも取り組んだ。
「アドベリーヌ」はアドベリーパウダーを入れたアドベリークリームとミルクの2種類それぞれを、サクサクした食感の京煎餅で包み、アーモンド・ベリーのフリーズドライをトッピング。パッケージにもこだわり、箱の内側にアドベリーヌの豆知識を紹介することで特別感を演出している。
同団体代表を務める食マネジメント学部2年の井村咲希さんは「アドベリーをクリームに練りこむことで、ほどよい酸味を感じられるように工夫した。手に取ってくれた人たち、お土産で受け取った人たちが、アドベリーや滋賀に少しでも興味をもってもらえれば」とPRしている。
価格は1箱8個入りで税込み1350円。12月23日には三井アウトレットパーク滋賀竜王(滋賀県蒲生郡竜王町薬師 砂山1178−694)で、学生による販売イベントが開催される。
<産経新聞より>