浅井三姉妹など長浜にゆかりのある「戦国時代の女性らの生き様を紹介する企画展」が、長浜市公園町の長浜城歴史博物館で開かれている。
開催日時: 9月1日(日)まで。09:00~17:00
場所: 長浜城歴史博物館(長浜市公園町)
入館料: 高校生以上400円、小中学生200円(長浜、米原市内の小中学生は無料)。
戦国時代の武家の女性たちは、政略結婚など権力闘争に翻弄(ほんろう)された人生を送った。企画展では、県内外の寺院などに残された書状や肖像画、遺品約60点を集め、読み取れる人柄などを伝えている。
浅井長政の三人娘・浅井三姉妹のうち、長女・淀・茶々(よど)が二女・常高院の夫(の武将(京極氏)に宛てた手紙では、来訪時に十分な対応ができなかった謝罪などが記され、細やかな心配りが読み取れる。
常高院(初)の書状では、自らの死後も侍女たちの生活の安泰を求めるなど義に厚い人柄が分かる。三女・崇源院(江)が常高院の体調を気遣う手紙もあり、姉妹の絆の強さも垣間見える。
一方、羽柴(豊臣)秀吉の正室・北政所・ねね(きたのまんどころ)が戦地の夫に替わって大阪城から長浜市の寺に出した書状では、寺にいる奉公人の継続を認めており、政治的権限の強さが伺える。
<中日新聞より>