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「良源大師」をストーンアートに 長浜・玉泉寺で制作進む、11月26日に入魂式(長浜市)

 「元三大師(がんざんだいし)」の名で知られる平安時代の天台宗の高僧、「良源大師」(912~985年)と母の月子姫などを描いた地元有志による縦7m、横8mの「ストーンアート」制作が、大師の出身地として知られる長浜市三川町の「玉泉寺」境内で進んでいる。既に絵を描き終え、石を固めて完成させる。11月26日に地元のとらひめ認定こども園の園児らを招き、入魂式をする。 

【滋賀・近江の先人第92回】元三大師・比叡山延暦寺の中興の祖・おみくじの創始者・良源(長浜市)                             

https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/0d409fed87b274218c7b66dc28409d99

 比叡山で出家する意志を固めた、落髪前の12歳の大師(幼名・観音丸)と月子姫が別れを前に伊吹山を背景に見つめ合う構図。絵の右には大師の化身の一つで疫病をはらう「角大師」、左上に聖観音を配した。上部には太陽のような月も浮かべた。吉田慈敬住職の依頼で知り合いのルポライター、高橋繁行さんがデザインした。
 
 10月下旬から制作作業を開始。有志約20人のうち、女性10人ほどが中心となって白、黒、赤、茶、黄、灰、緑灰、水晶など17種の石をデザインに沿って敷いていった。使った石の総量は1トンに及ぶという。
 大師の発信を図り、2012~22年に毎年、寺近くで虎姫地域づくり協議会が協力者と手がけていた70アールの田んぼアートが高齢化を理由に終了。このため吉田住職の勧めで、有志が永続性のあるストーンアートを作ることにした。
 
 有志の一人で、準備段階から携わった元地域づくり協議会長の山内健次さん(長浜市中野町)は「田んぼアートに代え、地域づくりの未来を次の世代に託す思いを込めた。皆さん快く協力してくれた」と語った。吉田住職は「11月26日は月子姫の命日。入魂式では、親孝行で有名だった「元三大師」を子どもたちに伝えたい」と話した。
 
<記事・写真: 中日新聞より>
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