2023年6月末で休館した東近江市綺田町の展示施設「野口謙蔵記念館」が10月16日、地域の芸術活動の拠点としてリニューアルオープンした。今後は、主にレンタルアトリエやレンタルギャラリーとして活用される。
↑写真:中日新聞より
主な作業場所となる画室は幅7m、奥行き5・3m、高さ4mの広さ。壁面は白く、床は木調のフロアタイル。北側の壁には幅5・35m、高さ3・5mの窓がある。8月の改装工事で、シャワー室やWi-Fi環境などを整えた。
利用料は、市民は1日あたり税込み3000円、市民以外は4500円。利用日数は連続14日間まで。利用開始の2週間前までに、管轄する東近江市博物館構想推進課(電話: 0748-24-5574 IP電話:050-5801-0525 )に申し込みが必要。
このほか、同課は来年1~3月、この施設で作家が制作活動に取り組みつつ、地域で交流する「アーティスト・イン・レジデンス」事業を開催する。
作家には制作活動費や滞在費などを支援する。11月17日まで、参加希望の作家1人を募集している。
この施設は1933年に建設され、東近江市内出身の洋画家野口謙蔵(1901~1944年)が亡くなるまでの11年間アトリエとして利用。2001年に東近江市の施設として開館し、野口の絵画や手紙などの複製品、野口の制作模様を再現した人形などを展示していた。
野口謙蔵記念館
東近江市綺田町442
東近江市綺田町442
【過去ログ】
【滋賀・近江の先人第87回】蒲生野を表現し続けた日本画家「野口謙蔵」(東近江市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/6b78545b5e4c05e02b7af6b460114532
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/6b78545b5e4c05e02b7af6b460114532
10月15日には施設の内覧会があり、地域住民や作家らが訪れて見学した。東近江市内の画家北川幸夫さん(68)は画室を見て「北側ではあるが壁の大半が窓になっていて採光しやすく、屋内で制作しながら、自然光で自分の作品の良しあしを判断できるのは魅力的」と評した。
<中日新聞より>