能登半島地震の被災地復興の願いを込めた「滋賀県立八日市南高校・地域支援活動部」(17人)の復興支援2畳凧が完成した。これは、東日本大震災を受けて、地元の高校と交流しながら毎年制作しているもの。
今年は3月に石川県立津幡高校の生徒とビデオ会議システム「zoom」で交流し、「能登の美しい海や海岸線が地震によって失われて残念」という言葉を重く受け止め、「海」をテーマにした制作を決めた。
制作は4月から始め、5月31日に大凧保存会の協力を得て糸張りを行った。裏面に貼る願い札は、東日本大地震の被災地の5校、石川県1校、滋賀県内は八日市南高を含めた6校の計12の高校から寄せられる。
「判じ文」は、青い海に囲まれた能登半島を背景に、国内有数の温泉地であることを示す温泉マーク、「return」のスペル、タカが中央に配した「海」の漢字をがっしり掴んで羽ばこうとする力強い図柄で、「能登のゆ(湯)たか(タカ)な海をとり(鳥)戻し(return)たい」と読ませる。
部長の同高3年生、松本有仁さんは「被災地の早い復興、以前のような海を戻って欲しい思いを込めて揚げたい」と話していた。
復興支援凧の飛翔は7月19日(金)を予定している。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>