第106回全国高校野球選手権滋賀大会(滋賀県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の運営委員会が6月7日、朝日新聞大津総局であり、大会日程が決まった。
7月6日にマイネットスタジアム皇子山(大津市御陵町)で開幕し、開会式後に1回戦2試合がある。順調に進めば、7月27日に同球場で決勝がある。
大会には53校48チームが参加する。部員不足のため、安曇川、湖南農、甲南、信楽、愛知、長浜農の6校が連合チームを組んで出場する。これまで5校連合はあったが、6校連合は滋賀県の大会では過去最多。春の滋賀県大会で4強に入った滋賀学園、近江、八幡商、比叡山がシード校で、2回戦からの登場になる。
暑さ対策として、今年は新たに、深部体温を下げる効果があるとされる「アイススラリー」(シャーベット状の飲料)を出場校に20個ずつ配布。凍らせて、試合がある日に持って来てもらう。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ5類に移行して2回目の滋賀大会。昨年は、観客どうしの距離を十分に確保することなどを呼びかけたが、今年はコロナ前の従来どおりの開催にする。
会場はマイネットスタジアム皇子山(大津市御陵町)とHPLベースボールパーク(彦根市松原町)の2球場。
日程
▽1回戦=7月6~10日
▽2回戦=7月13~15日
▽3回戦=7月20、21日
▽準々決勝=7月23日
▽準決勝=7月25日
▽決勝戦=7月27日(マイネットスタジアム皇子山)
予備:は7月11、12、16、17、18、28、29日。19日は終業式で試合はなく、準々決勝、準決勝、決勝の前日は休養日の予定だ。
雨天時などで球審が試合を途中で打ち切った場合は、翌日以降に継続試合として再開する。九回終了時に同点の場合は、十回からタイブレークを開始する。
入場料: 一般1千円、高校生500円、中学生以下と障がい者(付き添い1人含む)は無料。
組み合わせ抽選会: 6月25日午後4時から、栗東市綣(へそ)2丁目の「栗東芸術文化会館さきら」である。
優勝校は8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。
この日の運営委員会で、滋賀県高野連の馬場光仁会長は「いよいよ夏が近づいてきた。大会が盛り上がるかたちで迎えられるように、よろしくお願いします」と挨拶で述べた。
◇滋賀大会の優勝校、準優勝校に贈られるメダルと盾は、第94回大会から制作を担当している彫刻家で京都教育大学非常勤講師の森野政順さんが手がけた。
今年の作品は、左手前に打者、右奥に野手を配置した。2人は同じ方向を向いている。森野さんは「バッターが打ち、守備の選手が必死にボールに向かう、真夏の日差しを受けた選手たちの爽やかな青春の一瞬を切り抜いた」としている。
◇マイネットスタジアム皇子山(大津市御陵町)は、滋賀大会を観戦するとともにグラウンド整備の仕事も体験してもらおうと、「子どもグラウンドキーパー体験」の参加者を6月11日から募る。
体験できるのは、7月6、7、13、14、15、20、21日に同球場である第1試合。五回終了時にグラウンドを整備する。当日はバックネット裏から試合観戦もできる。
対象は大津市内在住の小学5、6年生で、保護者の同伴が必要。参加費は無料。各日、先着2人で締め切る。
申し込み: 6月11~30日の午前9時~午後5時、マイネットスタジアム皇子山(077・522・8015)へ。担当者は「すぐに埋まってしまう人気企画です」と話している。
<記事・写真: 朝日新聞より>