2022年度の日展で特選を受賞した東近江市小池町の日本画家「今村市良」さん(71)と、師で17年に83歳で亡くなった「中路融人」さんの絵画展が、東近江市五個荘竜田町583の「近江商人博物館・中路融人記念館」で8月27日まで開かれている。
↑写真:中日新聞より
今村さんは長年、職人として掛け軸の製造に携わった。館が1996年に主催した絵画展で、地域ゆかりの中路さんが審査員を務めると知り、日本画を出品。それ以降、日本画の制作に取り組み始め、2002年から本格的に中路さんに師事した。
会場には、焼却炉、菜種畑、干上がった田んぼに散る桜の花びらなどを題材に、今村さんが描いて日展などに出品した大型の日本画計12点と、中路さんの日本画9点が並ぶ。
今村さんの作品には、制作の際に中路さんから受けた助言などをまとめた「作品余話」も書き添えてある。
学芸員の福井瞳さんは「絵画を通じて、二人の師弟関係を見て欲しい。中路さんが親身に助言して、培ったノウハウを惜しみなく伝えていたと分かる」と話した。
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<中日新聞より>