東近江市立能登川病院で眼科医療を担う「アイセンター」が4月11日、病院に隣接する旧能登川保健センター(猪子町)に移転した。
診察室や検査室を大幅に拡張し、全国でも数カ所しかないという「眼形成外来」などの診療体制が強み。5月6日から本格運用する。
↑写真:中日新聞より
東近江市立能登川病院は2015年から、医療法人社団昴会(日野町)が指定管理者を務め、院内の眼科は「アイセンター」として体制を強化。17年度に年間700件ほどだった手術件数は、21年度に2000件を突破。外来患者数は一日平均100~120人まで増え、院内だけでは手狭になっていた。
旧能登川保健センターは鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は約3100㎡。昨年10月以降、保健・子育ての複合施設「ハピネス」(東中野町)に機能が集約され、活用策が検討されていた。
東近江市は昨年11月から、同センターの一階部分を中心に改修に着手し、6診察室と2手術室を整備。手術前後に患者が休憩できるブースや、リハビリテーションのスペースも設けた。
2階は病児保育、3階は院内保育などに使う。工事費は1億8000万円で、財源の大半は起債を充てた。
医師は常勤が6人、非常勤が9人。まぶたが垂れ下がる眼瞼下垂などを治療する眼形成外来専用の診察室と処置室も新設され、常勤医が治療に当たる。
滋賀県内では2カ所しかないという涙の通り道が詰まる涙道閉塞の手術も行う。
野口敦司センター長は「縦に移動せず、ワンフロアで受け付けから手術まで行える。滋賀県内トップレベルの眼科医療を提供したい」と話した。問い合わせ: 昴会アイセンター
東近江市猪子町191
0748(42)1333
<中日新聞より>