近江鉄道の沿線を舞台にした映画「ガチャコン!―青春編―」の撮影が12月3日、東近江市の滋賀県立八日市高校で始まった。
↑写真:中日新聞より
今年2月に完成した前作「ガチャコン!」は親子愛を中心に描いたが、2作目となる今回の主役は2人組の男子高校生。ムラヤマ・J・サーシ監督は「すごく良い子が来てくれた。(求める)表情などを言ったらすぐやってくれる」と評し、撮影の手応えを語った。
物語では、漫才師を夢見る優等生の大町(おおまち)がお調子者の友達スーを誘い、担任教師の誕生日祝いで漫才を披露したのを機に、本気でプロを志す。漫才の失敗による仲たがいも乗り越え、市民文化祭での優勝を目指し、近江鉄道の駅で漫才の路上ライブを繰り広げる。
映画制作は、近江鉄道の魅力を広めようと、市民らでつくる実行委が中心になって進めている。7~11月に制作費200万円の寄付を募ったところ、約240万円が集まった。
オーディションで、大町役は八日市高卒業生で立命館大2年の渡瀬亮真さん(東近江市)に、スー役は八日市高2年の渡瀬遥人さん(竜王町)に決まった。
この日は、物語中盤の全校集会で漫才を披露するシーンなどを撮った。有志で集まったエキストラの生徒約100人を前に、2人は「どーもー」と言って入場する瞬間から、カメラの角度を変えて繰り返し撮影。表情やせりふを言う速度など、監督からの要望にもしっかり応えた。
今月28日まで駅や沿線施設などで撮影し、2023年3月に公開予定。亮真さんは「同年代にも近江鉄道を知ってもらえるように発信したい」、遥人さんは「少しでも多くの方に、ガチャコンとはこういうものだと映画で知ってもらいたい」と話した。
<中日新聞より>