新型コロナウイルスの感染が広がる中、長浜市の寺では感染の終息を祈願し、平安時代に伝染病を鎮めたと言い伝えられる厄よけのお札を復刻し、参拝者に配布している。
厄よけのお札を復刻したのは、比叡山延暦寺の中興の祖、元三大師「良源」が建立した長浜市の「玉泉寺」である。
元三大師は、平安時代に都に伝染病が流行した際、病を追い払う鬼になった自分の姿をお札にして配ることで伝染病を鎮めたと言い伝えられている。
寺では、新型コロナウイルスの感染が広がる中、病に立ち向かう気持ちを強くしてもらおうと、3月にお札を復刻したところ、希望する参拝者が相次ぎ、既に1000枚以上配布したという。
玉泉寺の吉田慈敬住職は、「お札は目につく玄関先にはり、見るたびに感染予防対策を思い出し、病に立ち向かって欲しい」と話している。
<NHK滋賀より>
「良源」はスローライフ滋賀ブログでも紹介済みである。
【滋賀・近江の先人第92回】元三大師・比叡山延暦寺の中興の祖・おみくじの創始者・良源(長浜市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/0d409fed87b274218c7b66dc28409d99
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玉泉寺
所在地 長浜市三川町945(旧滋賀県東浅井郡虎姫町)
■山号 栄光山
■宗派 天台宗
■開創 天元4年(981年)慈恵大師(元三大師、912年-985年)
■由来 玉泉寺は、元三大師御誕生の地として元三大師をお祀りした寺院である。又、近くには、元三大師が御誕生の際うば湯をつかったといわれる、うは井戸も残っている。 境内には、元三大師が祈祷を行う際、使われたとされる、かじ井戸が残されている。 本寺では、遠方より、おみくじを受けに来られる人々が多い。
■本尊 木造慈恵大師座像(重要文化財)
■その他 本堂は安永9年(1780年)彦根藩主井伊氏の寄進