民間の信用調査会社の調査で、滋賀県内の企業で女性が社長を務める割合は6.8%と過去最高となったが、全国平均を下回り、近畿では最も低くなったことがわかった。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」は、去年10月、滋賀県内の企業1万118社について調査を行った。
それによりますと、このうち、女性が社長を務める企業は688社で、全体に占める割合は6.8%でした。
これは9年連続の上昇で、過去最高を更新しました。 一方で、全国平均の8.4%と比べると1.6ポイント低く、都道府県別の比較では、石川県、長野県と並んで43番目に低く近畿では最も低くなっている。
「帝国データバンク」では、滋賀県内の企業では、女性の進出が比較的少ない製造業や建設業が多いことが大きな要因になっているとみている。
また、業種別で最も比率が高かったのは▼「美容業」で26.3%、次いで、▼「老人福祉事業」が24.4%、▼「産業廃棄物収集運搬業」が20.5%、▼アパート経営などの「貸家業」が19.1%となった。
調査した帝国データバンク滋賀支店は「滋賀県内では、女性社長だけでなく、女性管理職の割合も低いので、まずは、企業や組織の中で、リーダーシップをとる女性が珍しくなという環境を作っていくことが大切だ」としている。
<NHK大津より>