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【国際線フライトと海外の旅の物語】 (第37回) モーリタニアでマラリア再発、SOS

 1979年8月、事実上、西アフリカの趣味ツアー最後の国となったモーリタニアの首都ヌアクショットを訪れた。

 「モーリタニア・イスラム共和国」、通称モーリタニアは、アフリカ北西部に位置する共和制国家。 北西に西サハラ、北東にアルジェリア、東と南にマリ、南西にセネガルと国境を接し、西は大西洋に面する。 大西洋沖の西にはカーボベルデが存在する。 首都はヌアクショットである。 2015年の人口は約406.8万人。

 

 首都ヌアクショットは海岸まで砂漠が続く小さな町であった。ホテルは海岸べりで正に砂漠と海に近く近いところだった。運用許可証は事前に得ていたのでホテルの直行し直ぐ運用に取り掛かった。海と砂漠で一切障害物がなく良好なロケーションで驚くほど飛んだ。

 ザンビアを出て全力でここモーリタニアまで1ヵ月駆けて来たが流石に疲労を感じていた。 
 そんな中、2度目のマラリアが再発した。3日性マラリアの症状で体温は40度を超えていた。マラリア再発の大敵は過労である。抗マラリア薬を服用したが悪寒の時は毛布を撒きながらも運用を続けていた。正気ではない。

 数日後、流石このままではやばいと弱気になり、ヨーロッパのパリかロンドン経由で日本に帰ろうとした。しかし、小さな首都ヌアクショットからヨーロッパへのダイレクト便はなく、北の隣国モロッコのカサブランカ空港まで出ないとヨーロッパへのフライトがないことが分かった。結局、モロッコへのフライトが取れたのは約1週間後だった。その間も運用は止めなかった。

 幸いにもモロッコのカサブランカに到着した時はこれ以上マラリアは悪くならず体調は回復に向かっていた。
モーリタニアは空港からホテル間しか見ていない。
 因みにマラリア発病の歴史は合計3回、1978年、1979年、1980年代日本でである。
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