一時、びわ湖で大繁殖していた外来魚、「ブルーギル」の推定生息量が、おととしの時点で16年前の7分の1と、大幅に減った状態になったことが滋賀県の調査でわかった。

↑写真:よりNHK大津
「ブルーギル」は、北米原産の雑食性の淡水魚で、びわ湖では、1990年代から2000年代に大繁殖し、在来の魚の卵や稚魚を食い荒らすやっかい者として、駆除の対象となってきた。
滋賀県によると、びわ湖のブルーギルの推定生息量は、16年前の2007年には、1689トンに上っていたということだが、おととしには、223トンと16年前の7分の1にまで減ったとみられることがわかった。
その理由について、滋賀県水産試験場は、各地の漁業者が継続的に駆除に取り組んできたことやびわ湖に水草が減ったため、隠れる場所が少なくなり、「ブラックバス」に食べられやすくなったことが挙げられるという。
一方、「ブラックバス」の推定生息量は、おととしの時点で178トンで、2007年の444トンと比べると半分以下に減っているが、ここ数年は大きく減らず、横ばい状態となっている。
滋賀県水産試験場は「ブラックバスの減少幅が小さくなっているので、今後は、ブラックバスを更に駆除でるよう対策を講じたい」としている。
<NHK大津より>