”スローライフ滋賀” 

近江鉄道再生 沿線盛り上げ 「まちづくりと交通の広場 しが2023」参加者募集!

 赤字経営が続く近江鉄道(彦根市)を盛り上げるため、大学教授や市民らで作る団体が9月から、沿線でのイベントなどを、鉄道を生かしたまちづくりにつなげるための新たな事業を始める。
12月までに講演や他の地方鉄道の視察などを行って活性化策を考案し、実現を目指す。

 滋賀県東部の米原市と甲賀市を結ぶ近江鉄道(60km)は年間乗降客数が1967年度の1126万人をピークに減少に転じ、2022年度は432万人まで減った。単年度赤字は1994年度から続き、駅舎の老朽化などが目立つ。

↑写真:読売新聞より

 「民間企業では維持が困難」として、来年度から滋賀県と沿線10市町が施設の維持管理費を負担し、近江鉄道が運行のみを担う「上下分離方式」を導入することが決まったが、利用促進は大きな課題となっている。

 6月に関西大教授ら市民や学識経験者計13人でつくる市民団体「人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀」(大津市)が発足し、近江鉄道再生に向けた活動を検討。今回の事業を企画した。

 事業参加者は一般からも募集し、9~12月に公共交通の専門家による講演のほか、近江鉄道が10月に実施する全線100円で乗り放題となるイベントの検証や住民主体の活性化に取り組んでいる福井・えちぜん鉄道の視察などを予定。
 最終日に参加者から活性化案を募り、来年以降、新たな団体を設立し実践する計画だ。事業は国の地域交通活性化事業に採択されており、補助金約270万円を活動費に充てる。

近江鉄道線を活かした交通まちづくりフォーラム
「まちづくりと交通の広場 しが2023」参加者募集!

 「人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀」事務局長を務める近江鉄道の山田和昭構造改革推進部長によると、鉄道イベントを開くと沿線住民の参加は多かったものの、日常の利用者増加にはつながっておらず、「地元の関心の低さが、利便性を低下させる悪循環になっている。高齢者が増える中、自分たちの鉄道を残す機運を高めないといけない」と危機感を示す。

 今月6日、同団体が滋賀県庁で開いた記者会見で、南村多津恵副代表は「近江鉄道がにぎわうことで誰もが暮らしやすい街を目指し、公共交通の未来を自分たちでつくっていきたい」と話した。

 直近では、福井市のえちぜん鉄道・田原町駅の視察(9月23日(土)、交通費実費、参加費無料)と東近江市のアピアホール (東近江市八日市浜野町3-1 ショッピングプラザアピア4階) で開く講演会と講座(10月9日(月)13:00~17:30、参加費1000円)が予定されている。


参加希望者はそれぞれ3日前までに同団体ホームページ(https://yasashiikotsushiga.wixsite.com/machizukuri/blank-1)から申し込む。

問い合わせ: 「人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀」事務局(050ー1808ー3441)

<読売新聞より>
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