滋賀県湖南市岩根中央の飲食店「やまりゅう」が、そばを流れる思川(おもいがわ)のせせらぎを感じながら飲食を楽しんでもらおうと、川床桟敷風のスペースを設けた。風通しの良さとソーシャルディスタンスという、新型コロナウイルス感染防止対策も兼ねている。
団体の会食が中心の同店では、3月半ばから3000人の予約がキャンセルに。テークアウトも始めたが、店内飲食は5月末まで自粛した。
そんな中、大将の竹若豪さんは、京都の鴨川の様子をテレビで見て、川床桟敷を思い立った。京都のように河原に張り出した川床は無理だが、店は思川から歩道を隔てただけの場所。
6月に入って営業を再開すると、国の持続化給付金を活用し、駐車場に約80㎡の足場を組んだ。周囲はよしずで囲み、涼しさを演出。3人掛けのテーブル席を5つ設置し、15人が距離を保って座れるようにした。
夜のみの予約制で「川床幕ノ内弁当」(税別2300円)が楽しめる。雨天の場合は室内に移動する。店内は200人以上入れる。
<滋賀報知新聞より>
「やまりゅう」