”スローライフ滋賀” 

2025年今年も20歳の新成人の門出祝う伝統の「大凧揚げ」 (東近江市)

 1月12日(日)午後、成人の日の前に滋賀県東近江市では東近江市立八日市文化芸術会館で成人式を終えた後、今年の東近江市の新成人が作った「20畳の東近江の大凧」を飛揚して若者たちの門出を祝った。

 大凧には「未来へ向かって羽ばたいてほしい」という願いを込めて「」という文字が書かれ、裏には「人を笑顔にできる看護師になりたい」などとそれぞれの抱負が記された札が貼られている。

 今年のテーマは「翔べ!未来へ」。 昨日、この冬初のの寒波で雪が降り、東近江

市立聖徳中学校のグラウンドは雪はなくなっていたが今年は雪の影響でグラウンドの状況が悪く、代わりに保存会のメンバーが綱を引いた。

 しかし、今年は運悪く風が弱く、3回目の挑戦で大凧が50cmほど揚がると、若者たちから歓声が上がった。4回目も飛揚を試みたが残念ながら例年のように空高く飛揚できなかった。

 この日の大凧飛揚に参加した新成人の愛知県の専門学校に通う女性は「何とか少しでも凧が揚がって良かったです。久しぶりに幼なじみと会えて嬉しかった」と話していた。京都の大学に通う男性は「これまで沢山の人に支えられて来たことを改めて感じました。将将、来は子供達に寄り添える教師になれるよう頑張りたいです」と話していた。また、年明けの箱根大学駅伝駒澤大学の復路8区を走った「安原海晴」選手(滋賀学園OB)も帰省して成人式に参加予定と聞いていたので会場を探してみたが見当らなかった。                                    追記: 安原海晴は成人式典で市長から紹介され、壇上から「感謝の気持ちを忘れず、日々精進してゆきたい」と抱負を語ったいう。

 東近江市は江戸時代から続く大凧作りが有名で、以前は100畳サイズの大型大凧だったが飛揚時に事故が発生したこともあり近年は20畳の大凧となっている。毎年、20歳の門出を祝おうと新成人が地元の「東近江大凧保存会」のメンバーと一緒に制作した畳20畳分もある凧揚げが行われている。

 東近江の大凧は江戸時代にさかのぼる起源は「中野大凧」と呼ばれていた。子供の成長を祈って大凧を作ったのだろうが八日市の「中野村」「芝原村」「八日市村」がその中心地だったと言う。このことは中野神社境内にある教育委員会作成の看板にも記載されている。昭和に入って大凧の保存を目的にした「八日市大凧保存会」が結成されたが現「東近江大凧保存会」のルーツである。東近江市としても「東近江大凧会館」を作り大凧保存普及に貢献している。

世界凧博物館 東近江大凧会館
東近江市八日市東本町3−5
https://oodako.net/

【滋賀・近江の先人第27回】東近江大凧保存会の初代会長・西沢久治 (現東近江市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/58a8ea8c85dc95dfcfc49eaa43918c7b

【東近江・寺社総巡り】第25回・中野神社(東近江市東中野町)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/4fa1cc530c555fbffe30bfe3f66d1998

 

【過去ログ】 *クリックすればアクセスできる

翔べ!未来へ」 新成人の願いのせた「20畳敷大凧」完成(東近江市)

2024年の新成人を祝う「20畳敷東近江大凧」 今年も大空に舞う(東近江市)

東近江名物 2023年「祝新成人飛揚大凧」 今年も大空に舞い上がる(1/9)

東近江市の2022年「祝新成人飛揚大凧」 大空に舞い上がる(1/9)

2021年恒例の新成人を祝う「20畳敷東近江大凧」揚げ(東近江市)(1/10)

新成人を祝う「20畳敷東近江大凧」大空に舞う(1/12)(東近江市)

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