12月2日から12月市議会が始まりました。今期の青梅市議会は、初日に、青梅市の最上位計画である長期計画案が上程されたので、初日から盛り上がりました。第七期長期計画は、大学教授や、学識経験者、市内企業経営者、NPO代表、自治会連合会代表、公募委員からなる審議会で、1年ほど前から審議を重ねられて来ました。市議会でも全員協議会で、2回説明がされてきました。
2日、市長から市議会に議案として長期計画案が提出されました。予算がかかることは中々話を聞いてくれませんが、どうせ、100%を実現するわけでない長期計画に手を入れるだけなら、金も掛かる訳でないと、言うことでしょうか、長期計画には比較的容易に手直ししてくれます。どうせ長期計画は絵に描いた餅みたいなものと、高をくくっているのでしょうか。
1回目の全員協議会で、わたしは、「子育て・若者・教育」という章について、「子育ての主体は親など大人、『子ども』が抜けているのはおかしい」と指摘しました。2回目の全員協議会案には「子ども」が加えられていました。
2回めの全員協議会では、「青梅市では、子育て支援には力を入れて、『子育てしやすいまち 全国ランキング』に2年連続10位以内入賞したが、青梅市内には児童館もなく、まるで周回遅れをごまかして入賞したようなものである。市民センターにエレベーターを要望する声があるのに付けようとしない、美術館、博物館の段差や階段に手摺もない、状態であるで、バリアフリーを進めようとしない。ノーマリゼーションだ、ユニバーサルデザインだと、目新しい言葉を使っても児童館の時と同じになってしまう」と発言しました。すると、穏やかな人柄と言われている浜中市長が私の発言の最中に大声で「ここはそういう事を言うところでない」と怒りを表にしました。
今回の最終案には、現状の項目に、「市民センターに子どもが勉強したりできるスペースをもうけてある」と書いて、ごまかしています。実は、これは私が6年前に行政改革推進委員の時、提案した苦肉の策でした。市長は時々気まぐれのように「大型児童館をつくる」と発言していますが、2回案まで、大型児童館という言葉はどこにもありませんでした。今回の最終案で初めて10年後の姿後ところに「小学校学区ごとの多世代の居場所づくり、(中略)大型児童館」という言葉が登場しています。私は小学校区毎に小学生が歩いて行ける小規模な児童館があるのが理想であると考えています。毎日利用できる児童館と、月に何度しか開くことのない「子ども食堂」を同列に置くのは、問題だと思いますが、過渡期の現象として受け入れざるを得ないのかもしれません。
今回の市議会に提出された、最終案では、「『ジェンダー平等について』概念的なことしか述べられていず、具体的施策がない。市役所内では今回の長期計画の審議会で女性委員が多く、女性参画という点で、好ましい姿となりつつあると言えるかもしれませんが、民間では決してそうではない。自治会の役員は男性ばかりだし、青梅駅前再開発の協議会も女性がいないため、食料品、日常品を多くの人が購入するスパーマーケットをテナントとして入れるより居酒屋のほうがいい、という結論が出されたように思える。民間の組織でも女性委員や役員の割合を増やす努力について考えなかったのか」と、質疑しました。市からは、「市役所以外の民でも女性割合を増やすよう務める」と答弁がありました。
議案は専決議案として、委員会に付託されず本会議で採決され、賛成多数で可決しました。私は、一般質問をする時、長期計画の一節を時々引用するので、長期計画は必要であると考えてています。自分の意見も取り入れてもらったことだし、私も長期計画に賛成しました。