11月13日、住友金属鉱山アリーナ青梅の新型コロナワクチン集団接種会場で、70代男性が接種の経過観察中に心肺停止となり、病院に救急搬送されましたが、死亡が確認されたと、18日に青梅市から発表がありました。
ワクチン接種は、一種の異種タンパク質を身体に入れる行為なので、異種蛋白に対するアレルギー反応が起きる可能性があります。アナフィラキシーショックと呼ばれて、皮膚の赤い斑点や嘔吐を起こしたり、重症では血圧の急激な低下、呼吸困難、心停止が起き、命に危険を及ぼす可能性があります。ワクチン接種会場では、接種後、15分から30分は会場内に止まり、看護婦が経過観察を行う事が決まりとなっている、看護師により異常が発見された時は、直ぐに医師が治療に当たる決まりです。アナフィラキシーショックには、アドレナリンの筋肉注射が最も重要な医療処置です。アドレナリン注射をせずに、酸素吸入だけするのは危険です。
新聞によれば、今回の死亡例では接種会場でアドレナリン注射は行われなかったとのことです。青梅市から市議会議議員に配布され情報提供の書類には、アドレナリン注射の有無は述べられていません。死体解剖の結果、「アナフィラキシーショックの可能性は低い」とありますが、アナフィラキシーショックは本来、臨床で診断すべきもので、死体解剖でアナフィラキシーショックを確定するのは、かなり難しい、と言われています。
青梅市からの書類には「関係者の人権尊重、個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします」とあります。人権尊重、を言うのなら、亡くなられた方のためにも、ご家族にとっても、また、市民全体のためにも科学に基づいた徹底した真相究明が望まれるのでないでしょうか。
私がニュースを読んだ印象では、「アナフィラキシーじゃあないんだ。」と思っていて、検死では判りにくいと言うことは知りませんでした。そこの点は医療の関係者はどう思っているのか知りたいです。
病気の症状は目で見える形の変化があるものは、検死でわかりやすいですが、血圧の変化、体温の変化、呼吸の変化など、身体の動きは必ずしも形の変化を伴わないものもあります。
本来ショックというのは、急激に低血圧が起きる状態をいいます。ショックが形の変化としてあらわれることもありますが、必ず市も形に変化が現れるとは限りません。ショックは生きている内に、低血圧、呼吸状態などの症状から診断すべきものです。ショックが起きてから、死に至るまでの時間はケースバイケースですが、呼吸困難がまず起きて、酸素欠乏が起きて、心臓が停止する経過をとります。呼吸困難状態で、アドレナリン投与をおこなって、気道確保す流のが、ショック死を防ぐ大道です。人の身体には、死に至らなくても目立った形の変化があることもあります。一方、ショックは、短時間に起きるため、形の変化が余りないこともあります。