12月19日に行われた原子力市民会議のウェビナなー参加しました。
全国の原発で唯一、運転開始から40年を迎える福井県の美浜原発3号機を大阪地方裁判所に、運転停止を求めている市民グループのメンバーと裁判に関わって来た学識経験者、二人の若い研究者の方の4名のゲストで、座談会形式で、学習会が行われました。裁判は、棄却されてしまいましたが、政府がこれまで、40年が寿命とされて来た原発を60年に延長しようとしている今、裁判で経験されたことは、たいへん貴重なものです。
原子炉は中性子を浴びると脆くなります。その脆弱化の検査が大変いい加減な物であることを、美浜原発停止訴訟で、よく分かったそうです。
美浜原発は活断層の上に建てられているにも関わらず、地震のリスクを何重にも過小評価していることで、原発事故のリスクは大変高いものとなっってしまっています。
またこれまで使われている原子力規制委員会の評価方法が1999年以前の古いものなので、福島原発事故の教訓さえ加味されていません。原発は古いものは古い考え方で設計されて、耐用年数40年を過ぎて危険だし、新しい原発はコスト削減を主眼に設計されているので、どちらも安全性から言うと問題があります。元々設計の段階で、耐久性を40年に設定して、材料を選定しているので、交換出来ない部品も多いので、大変危険な訳です。
今回、原発の安全性の評価が原子力規制庁から経済産業庁に移り、使用政策庁に移行したわけですが、そのことも安全性評価の点で、大きな問題であると言ます。
我が家では、昨年の冬、17年使用したガス給湯器が突然動かなくなり、ひやっとしました。給湯器は10年の保証期限で、10年目に交換を勧められていましたが、その時は全く異常がなく、交換しませんでした。昨年の秋くらいから、時々、スイッチを入れてもお湯が溜まっていず、スイッチを何度か入れ直したりして、騙し騙し使っていました。そして昨年末、突然全く動かなくなりました。原発と我が家のガス給湯器、比較するのもおかしいかもしれませんが、給湯器が動かなくなっても、一晩お風呂に入れなかっただけで、運よく翌日には新しい給湯器と交換できましたが、原発はそうはいきません。今も解決と言うには程遠い福島の現状を考えると、ぞおっとしました。