私の持っているケースの引継ぎを行うため
後任になってくれる先輩と同行で利用者宅を訪問した。
行きの道中、辞める理由をあれこれ詮索…でも
決して嫌な感じじゃなくて先輩なりに何故そこまでの決断に至ったのか
ストレートに訊ねたかった風だった。
でも、この期に及んで不満や恨み言を言うのも美しくないし
時間はかかったけど決断してから一切迷いはない、とだけ伝えた。
訪問先のおじいちゃんは強面、独居で身よりなし。
短い期間だったけれど私を心の拠り所としてくれていた…と勝手に思う。
逆に私もこの人からいつも壊れそうな自信を立て直してもらっていた。
出来ればその恩義には報いたかったのだけども
今は本当に心の底からごめんなさい…しかない(>_<)
帰りの道中で先輩がポロッと言った。
「意欲に燃えて入ってきて、イキイキ仕事がしたかったんやな~って思ったわ。
ウチ(事業所)じゃ全然物足りなかったんやな…」
この言葉に涙がだーーーーーーーーーーっと溢れそうになった。
最後にやっと私の仕事を見て、認めてもらえた?
大げさだけど、本当にそう思った。
「勝手に決めんといてくださいよ~(笑)」
と、笑ってごまかしたがこの言葉をもらっただけで
私はここに来た意味があったような気がした。
この半年、後悔しかなかったから。
人生捨てたもんじゃない。