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J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲
ベルリン古楽アカデミー
録音:2021年3月、5月 ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音、2CD
今までは、「フライブルク・バロック・オーケストラ」版と「鈴木雅明 BCJ 2008」版を双璧としていた。
最近更に素晴らしい録音、演奏を聴かせてくれるCDが出現した。
この録音にはヴァイオリンにイザベル・ファウストが参加している。この組合せではJ.S.バッハのヴァイオリン協奏曲集も出していて気心の知れた仲だろう。ファウストが入ったことでの相乗効果は大きなものだ。ファウストはメイン楽器であるストラディバリウス(スリーピング・ビューティ)ではなくヤコブス・シュタイナーを使用している。ベートーベンの協奏曲などは前者で弾いていて使い分けているようだ。
録音は有名なベルリンのイエス・キリスト教会で行われているが、ここはカラヤン、ベルリンフィルの録音他、数多くの著名なオケ、演奏家が演奏している。教会は一般的に残響時間が長いのでオーケストラ録音では解像度が落ちたりする場合がある。しかしながら、今回の小編成の録音では素晴らしい解像度と聴きやすい音を捉えている。バッハのヴァイオリン協奏曲集はスタジオ録音だがそれを上回る出来栄えになっている。
第1番と2番は管楽器が活躍するが私は好みの第3番から聴き始める。時折聴かせるファウストのソロの素晴らしさに加えて中低音弦楽器の絶妙な絡みを最新技術で録音している。周波数帯域の広い録音が爽やかな音場を形成して聴く者を引き付けて離さない。