※ 夫の単身赴任先の東京に短期間ながら滞在していた時の様子を書いてまいりましたが、いよいよ最終回。これで東京編は一旦、終わりとなります。
次回からは北海道江別編となります。
<中野区青梅街道南側エリア散策プラン>
散策マップを作るのが趣味の私。
2回目の東京滞在では、新中野から中野坂上の散策マップを作ってみました。
ショートコースなので、散歩にもオススメです。
【散策マップ】
・東京メトロ丸ノ内線「新中野」駅からスタートします。
・ゴールは地下鉄「中野坂上」駅となります。
・地下鉄「丸ノ内線」と「大江戸線」の両方が利用できますが、出入口によっては、どちらかしか利用できないことがありますので、よくご確認ください。
・地下鉄「丸ノ内線」と「大江戸線」の両方が利用できますが、出入口によっては、どちらかしか利用できないことがありますので、よくご確認ください。
【見どころ】
1.東京メトロ丸の内線「新中野」駅
鍋屋横丁の中にある出入口をスタート地点としました。(3番)
他の出入口から出た場合は、青梅街道沿いにみずほ銀行に向かって歩いて下さい。
活気のある商店街。
気になるお店が見つかるかもしれません。
(ホントはぜひ歩いてみてほしい。)
2.鍋屋横丁
「鍋屋横丁」は、江戸時代前期に杉並区堀ノ内にある妙法寺に向かう参拝道として栄えました。
江戸から青梅街道を経由して妙法寺に向かう際、現在の「鍋屋横丁交差点」を左折するのですが、その目印となったのが「鍋屋」という名の茶店であったことから「鍋屋の横丁」と、この名がつきました。
現在も中野区を代表する繁華街の一つであります。
3.むさしの玉屋
創業70余年の和菓子屋さん。
「豆大福」など人気の和菓子を製造・販売している名店。
地名を冠した「鍋横最中」は、「NAKANOブランド」に認定された餅最中。
こしあん・つぶあん・黒ごまあんの3種類あり、とてもおいしいです。
詳しくは下記の記事にて。
4.十貫坂(じっかんざか)
坂道の多い中野区でありますが、名前がついている坂は少なく、こちらは貴重な「名有り坂」であります。
名の由来は
・付近から十貫文の入った壺が出てきた。
・中野長者が、坂の上から見渡す限りの土地を十貫文で買った。
という2つの説があるそうです。
5.本郷氷川神社
文明元年(1469年)、太田道灌が江戸城を構築するにあたり、鎮護のため現在の大宮氷川神社から勧請し、奉斎したのが始まりとされる「本郷氷川神社」。
御祭神は素盞嗚命(スサノオノミコト)であります。
こちらの 狛犬は何と親子であります。
実に微笑ましく、ホッコリします。
天保4年(1833年)に奉納されたもの。
子授かり・安産を祈願する方もいらっしゃるそうです。
住宅街の中を歩きます。道が狭いので、車にお気をつけ下さい。
6.なかしん広場
赤い柵がとても素敵な「中野新橋」。
神田川に架かる個性豊かな橋の一つであります。
その中野新橋のすぐそばに「なかしん広場」があります。
先代の橋の擬宝珠(ぎぼし)が記念に飾られています。
散策コースは、神田川沿いに進むようになっていますが、ちょっとコースから外れて中野新橋の商店街を歩いてみるのも楽しいと思います。
テイクアウトフードが充実しているので買って、この広場でいただくのもありかもしれません。
7.神田川沿いの風景
フォークソングの名曲にもある「神田川」。
住宅街を流れる小さな川ではありますが、遊歩道がきちんと整備されており、散歩がとても楽しい場所となっています。
西新宿方面に向かって歩くコースとなっているので、眼前に高層ビルが並びます。
近代的なビル群と人々が暮らす温もりある家々、という対照的な建物が作り出す景色をぜひ楽しんで下さい。
8.東京工芸大学・写大ギャラリー
「東京工芸大学」は、小西六写真工業(現コニカミノルタ)社長 6代目杉浦六右衛門の「日本の写真技術の振興に寄与する人材を世に送り出し、国家の発展に貢献するためには、写真教育を行う専門の学校が必要である。」という理念を継ぎ、7代目杉浦六右衛門により設立された大学。
1923年に小西写真専門学校としてスタートしました。
大学名の「工芸」は「工学」と「芸術」を示しています。
そのアートギャラリー「写大ギャラリー」が芸術情報館の中にあります。(2階)
「写大」とあるのは、設立当時、学校の名が「東京写真大学」、略して「写大」と呼ばれていたから。
こちらのギャラリーには、1万点を超えるオリジナル・プリントが所蔵されており、年間を通じて気温20度/湿度50%に保たれた収蔵庫に保管されています。
作品は、 ウィン・バロックを始め、アンセル・アダムスやエドワード・ウエストンなど、20世紀の世界的巨匠の名作や、W.H.フォックス・タルボットやナダールのような19世紀の歴史的作品、また、土門拳コレクションと、森山大道コレクションなど数多く所蔵しています。
写真展は随時、行われているようです。
ただし、日曜日と木曜日が休館日。
お出かけの際は営業時間をよく御確認下さい。
2号館1階にある売店は、一般客も利用可能。ただし、混雑時を避けて下さいとのことでした。(お土産に大学名入りのボールペンを購入。)
写大ギャラリー公式HP:http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/index.html
9.八津御嶽(やつみたけ)神社
800余年の歴史を有する八津御嶽神社の分社。
主祭神は主祭神は「元無極体天御中主国常立之尊産土之大御神(げんむきょくたいあめのみなかぬしくにとこだちのみことうぶどのおおみかみ)」。
古事記の最初の方に出てくる神様で、祀っている神社は少ないそうです。
本殿は建物の2階にあり、靴を脱いで上がります。
建物内に入ると、チャイムが鳴り、神社の方が出てきて案内してくださいます。
外にも拝殿があるので、そちらでもお参りできます。
なお、ぜひ、神田川の反対岸から神社をご覧になってみて下さい。
外観も要チェックです。
10.成願寺(じょうがんじ)
中国風の山門がシンボルのお寺。
中野長者と呼ばれた鈴木九郎が建てたのがはじまりです。
江戸時代に現在地に移りました。
宝篋印塔(鈴木九郎の墓)、や大名・蓮池鍋島家の墓所があります。
ところで中野長者について。
成願寺の開基である鈴木九郎は、紀州出身で室町時代に当地にやってきて、開拓・放牧を始め、成功して財を成し、「中野長者」と呼ばれました。
彼には小笹という一人娘がいましたが、18歳で病死し、九郎に深い悲しみを与えました。
これを機に、彼は残りの人生を仏門に生きる決意をし、僧侶となり、邸宅を寺院にしました。
「中野長者伝説」では、娘の死は「財宝にまつわる悪業の因果」であるとされていますが、史実とは違うようです。
中野区を歩いていると、ちょくちょく出てくる「中野長者」。
覚えておくと良いと思います。
成願寺の辺りはとても都会的。
11.象小屋跡
江戸時代中期にあった象小屋の跡。
享保13年(1728年)に安南(現在のベトナムあたり)から連れて来られたもので、徳川八代将軍吉宗が上覧した後に、中野村の源助に下げ渡されました。
源助は、成願寺近くに象小屋を建て、飼育を続けました。
現在は公園となっております。
12.CAFÉ OASIS
「EASTON HOTEL」1階にあるカフェ。
食事メニュー、カフェメニューともに充実したおしゃれな雰囲気のお店で、どの世代にも支持されている様子が伺えます。
ビジネスで利用されている人も多いのですが、こちらの「ふわふわカステラパンケーキ」を目当てに来られている方もいらっしゃいます。
作り置きをしていないので、オーダーをしてから供されるまで約30分かかるという一品。
こちらをいただくときは時間に余裕を持って来店されると良いでしょう。
ドリンクバーあり。
13.東京メトロ丸ノ内線「中野坂上」
駅ゴールとなります。
都営大江戸線の駅も近くにあるので、帰りは何かと便利だと思います。
以上、見どころを紹介してみました。
約3 km のショートコースではありますが、街の様子が次々と変わり、とても楽しいウォーキングができるのではないかと思います。
周辺には良いお店もあるので、あちこち足を伸ばしてみるとのも良いと思います。
もし余裕があれば、中野坂上から青梅街道を通って再び新中野へ、あるいは逆方向へ行って西新宿へ、または山手通りを北上し、東中野へ歩いて行くのも良いでしょう。
中野在住の記念に、散策マップが作れて良かったです。
<参考資料>
- ウィキペディア「鍋屋横丁」、「氷川神社(中野区本町)」、「東京工芸大学」、「成願寺(中野区)」
- 鍋屋横丁にある説明板「鍋屋横丁の由来」
- 全国和菓子協会「むさしの玉屋」
- NAKANOブランド「鍋横最中」
- 十貫坂説明板
- 御朱印・神社メモ「本郷氷川神社」
- Tokyo Live & Exhibits「東京工芸大学 写大ギャラリー 」
- 神社と古事記「八津御嶽神社(東京都中野区本町)」
- 中野区ウォーキングマップ
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