“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

13/09/08『大麓山』

2013-09-08 | 3東・北大雪、十勝連峰の山

9月に入り二十四節気では「白露」を過ぎました。

朝露に濡れる登山道が季節の移り変わりを感じさせる今日この頃です。

 

今日8日日曜日は、十勝連峰の南端に位置する「大麓山(1,459m)」に登って

きました

 

大麓山頂上から西の「下ホロカメットク山(1,668m)」を指差して(頂上はガスの中)

 

大麓山は、年に一度一般登山者解放をしていますが、通年、アプローチとなる林道ゲート

が閉ざされていて、距離の長い林道歩きを態々試みる人がほとんど居ない山です。

 

この山域一帯は東大が管理していて、林道だけでなく登山道もきちんと手入れされている

ため驚くほどきれいな山です。

繰り返しますが、ただ距離が長い。

標高1,400m級のこの山を登り降りするのに26km歩かねばならない。

だったらすぐ北に連なる十勝連峰の富良野岳やカミホロカメットク山を登るというわけです。

 

なので今日も一緒に連れてきたのは、

チャリオならぬ「チャリコ」と命名したToshiのMBが活躍します

 

チャリオとは?、

日本縦断 こころ旅の旅人“火野正平”さんの愛車のこと

Toshiの自転車は、勝手にメスにさせてもらってチャリコ....いかがでしょう。

それともう1つ、

一人登山で活躍するToshiの熊鈴は、「カネゴン」と名付けました。

鈴というよりは鐘に近い鳴り響き方で、登るたんびにお金がたまるようにと付させてもらい

ました。

いかがでしょうか?というより、ダメと言われてもしばらくそう呼びます(勝手に)

 

今朝、途中の麓郷から望む十勝連峰の様子をまずはお伝えしておきましょう。

 

■7:35 登山口

 

林道ゲートを越えるとそこは鬱蒼とした樹林帯です。

暫くフラットに近い傾斜を漕いでいきますが、しばらくすると気温20℃にも関わらず汗が

吹き出てきます。

 

大麓山と書かれた小さな看板は登山口を100として、この林道の終点まで一つずつカウント

ダウンしていきます。

 

けっこう走ったつもりでもまだ80台、

この看板はあまり見ない方が疲れが少ないかもしれません。

というか、70を過ぎると看板自体どこに掛けられているのかさっぱりと見なくなります。

 

単調に思える景色ですが、晴れていればこの林道は美しい。

前回、2011年10月にアミーゴさんと訪れたときには感じ取れなかった、樹木の美しさを

認識も新たにします。

そして、この東大が管理している林道は、とても緻密な計算をして開削した林道ではない

かと走りながら考えていました

なんと、登り返すところが一つもない。

いや、実際には10mぐらい僅かな・・というか微かに下りになるところがありますが、

それ以外はすべて微妙に傾斜して登っていくのです。

注:傾斜とは(登りの)、自転車を漕がないと前に進めない状態を言います。

かてて加えて、

この林道は、ここ数日の大雨の影響をほとんど受けておらず、傾斜が増してくる6合目

ぐらいに、少しだけ雨の流れが削ったと思われるワダチがある程度。

その他は幅といい、待避所のある間隔といい、よくできた林道です。(唸るほど)

 

水たまりはゼロ

こんな林道は他ではお目にかかれますまいて・・・

さて、林道談義の締めくくりとして、この画像をご覧ください。

 

標高990mを過ぎたカーブから、とてつもなく水はけが良いであろうと思われる細かい砕石

砂利を敷き詰めた林道に変貌します。

明らかに、これも実験の一つであろうと思われますが、このような枯山水の庭園と見間違える

ほどの(それはオーバーか?)細かい砂利を舗装道路のようにフラットに敷いている。

(ここでまた唸るToshi)

林道終点となる標高1,160m地点までおよそ1.7kmに渡ってこの砂利

 

■9:35 林道終点 (MBデポ)

 

お蔭で、MBも車輪があずることもなく快適に漕ぐことができました。

(林道終点に近くなってほとんど押し歩き...疲れましたぁ)

ここからが登山開始です。

 

大麓山とは、よくも名付けた山名だと思います。

9合目ともいえる、最後の取り付きからの南西斜面は、かなりの急こう配で標高差が

230mほどもあろうというのに僅か2回のジグザグで頂上にたどり着きます。

どういうことか?

山の懐が広いということですね


振り向くと眺められる富良野の町、里は晴れていますが雲が少し多い・・・

 

■10:10 頂上

 

頂上にたどり着いて左側(北側)を望むと1,500mを超えた上空に雲がかかります。

 

左から「富良野岳、」「三峰山」、「上富良野岳」、「上ホロカメットク山」、そして「下ホロカメットク山」

 

 このようなとき、選んだ山が良かったと独り言・・・

大麓山(1,459m)はガスの境界がぎりぎりセーフなわけですね

大麓山頂上はあと少しだけ高度感があれば・・・(バックの手前はトウヤウスベ山)

 

トウヤウスベ山は、原始が原から冬登る山奥深く、小さいのに迫力があります。

 

頂上でしばらく様子を見ましたが、今日の雲は高みに消えてくれそうもありません....

 

■10:50 下山


今年は冬の訪れも早くなるでしょうか?

紅葉はすぐそこまでやってきています。


下りは、富良野を見下ろして下ります。

途中の箱庭風登山道...、踏み跡が明確なのは頂上を行き交う頻度が高い管理者が年間を通して

何やら調べものをしているからであろうと思われます。

 

そうしているうちに、

いよいよ“チャリコ”と再会です

 

■11:20 林道との境界 

標高1,160m地点から標高差715mを一気に走ります(煙は出ない)


と、その前にMBに乗って颯爽と.....の画像を雰囲気だけ

 

人生、下り坂最高~!な~んて言っている余裕はないほどスピードが出てアブナイ

 

 

■11:40 登山口 駐車場



チャリコにまたがって下り始めてから、凡そ11kmの林道を20分で登山口までやってきま

した。

ということは時速33kmっ?

カーブの前では減速だと分かっていても、一瞬ブレーキが遅れると危険極まりないです

 

しかし、やはり登り返しはありません。

一貫した下り坂です。

この楽しみはやはり一人ではなく、相棒が一人でも居ないとダメですね

アミーゴさん、

こうなったらhiromiちゃんにはマウンテンバイクも購入してもらいましょう


 

最後に麓郷の今・・・

 

 

 

 


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5 コメント

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そっちに行ったか・・・ (アミーゴ)
2013-09-08 21:45:11
 どこを目指したと思えば、そっちだったんだな。
これはHiromiにも体験させてやらなきゃならんな。
あの林道は走行条件がいいから、HiromiのCBでも大丈夫だ。

 しかしダンナぁ、林道終点から20分で登山口とはぁ・・・
あなたには大切な役目があるのですから、決して怪我はできないのですよ。ドリフトとか、バカなことはおやめください!
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Unknown (hiromi)
2013-09-08 22:14:33
めっちゃ 美しい景色ですね~
チャリコも強いですね~ブレーキ、タイヤの空気圧、心配!
私のチャリはGiantなんで、ジャイ子です。めんこいです。
砂利はじゃいこがかわいそうなので、急所が痛くなるので、私は押してますね~
ボス、いつ連れて行ってくれるの?行くところ沢山ですね~私雨振り関係ないですよ(知ってますね・・・)
敏さん参考になるブログありがとうございます。
私もじゃいこと登山いつか決行したいと思います。が、スピードは苦手だな・・・。若いな~、敏さん!
返信する
Unknown (hiromi)
2013-09-08 22:15:36
めっちゃ 美しい景色ですね~
チャリコも強いですね~ブレーキ、タイヤの空気圧、心配!
私のチャリはGiantなんで、ジャイ子です。めんこいです。
砂利はじゃいこがかわいそうなのと、急所が痛くなるので、私は押してますね~
ボス、いつ連れて行ってくれるの?行くところ沢山ですね~私雨振り関係ないですよ(知ってますね・・・)
敏さん参考になるブログありがとうございます。
私もじゃいこと登山いつか決行したいと思います。が、スピードは苦手だな・・・。若いな~、敏さん!
返信する
チャリコ&ジャイ子 (Toshi)
2013-09-09 18:39:00
hiromiちゃん

マミーゴさんは、ジャイ子で林道デビューも行けるとのお話ですが、写真で見る限り
光り輝くジャイ子ちゃんと、Toshiのチャリコでは住む世界が違います。
とても一緒にはどうでしょうか?

素晴らしい林道と褒め称えておいてなんですが、それなりに林道は林道ですからね、
大事にしてあげないと寿命を縮める結果になります。

ともあれ、自転車が無いと遊べないのは遊べないし・・・

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>そっちに行ったか・・・ (Toshi)
2013-09-09 18:43:03
アミーゴさん

あっちに行ってきました。

慎重にブレーキを握って下ってきたわけで、
決して、そんな子供のようにドリフトとかやってはいませんよ。
でもちょっとやってみたい!
そう仮面ライダー世代の変身願望でがす


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