唐突ですが、
「北海道の花」は何ですか?
と尋ねられて、瞬時に答えられる北海道民の確率は何%でしょうか?
感覚的には30%ぐらいの人が「それはハマナス」(正解)と答えることができるように思います。
しかし、残り70%の道民は「なんだっけ?」「すずらん」「ラベンダー」なーんて
答えるような気がします
ご存知、坂本直行さんの作品で六花亭の包装紙に使われているハマナスの絵
正解率の高い低いに男女差はないように思われるけど、年齢差はありそうです。
年齢が高い人(50~80代)の正解率は高く、子供は果たしてどう答えるものか?
その他に「どこで生まれ育ったか?」という地域差もけっこうあるように感じます。
2023/07/23『利尻山』のBlog報告より・・・(真ん中に薄く望めているのは利尻山)
Toshiは山育ちで、故郷の夕張でハマナスを見た記憶はありません。
おそらく生えていなかったのだと思われ、初めて目にしたのは石狩浜へ海水浴に連れて
行ってもらったときです。
そう、その時から森繁久彌や加藤登紀子が歌う『知床旅情』の歌詞に出てくるハマナス
は浜辺に生えているものだと考えるようになったわけで、
つまりは、海岸に近い町で生まれ、年配者ほどハマナスが北海道の花であると知ってい
るだろうというのがToshiの推察です
黄色い実も絵になります
子供の頃、石狩浜で見たハマナスの群落の印象通り、実は北海道の花でもあるハマナスは
同時に石狩市の花でもあるのです
石狩サーモンマラソン大会の開場となっている
石狩市役所の近くにはハマナスが沢山実を付けていました
ハマナスの「花」の見頃は6月で、6月9日には石狩浜海水浴場で「はまなすスフェスティバル」
なるイベントを12年前ぐらいから開催しているらしいです。
9月にもなると実の赤さが際立ってきます
でも、海岸線だけに咲いているわけではなく、先日、喜茂別岳に登った帰りに寄った
中山峠の駐車場脇にも、毎年7月には花が咲き、8月には散った花の跡に沢山の実をつけています
羊蹄山が眺められる内陸の山の上にも誰が植えたのかわからないけれども、毎年、花と実をつけてくれています
Toshiはこの実の色が
だんだんと褪せていく過程が好きで、この時期数個採ってきて自宅で鑑賞しています
さらに褪せていくと・・(2ケ月後)
ハマナスの名称について
Wikipediaより...
ハマナスは英語で「Japanese rose」と名付けられており、北海道の初夏を象徴するバラ科の植物。鮮やかに咲き誇る濃いピンク色の花びらと甘い香りは、石狩浜へ訪れた人々を楽しませている。また、ハマナスの花や果実にはビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれており、その健康効果に注目が集まっている。別名、ハマナシとも呼ばれている和名ハマナスの語源は、浜(海岸の砂地)に生え、熟した果実が甘酸っぱいので、ナシに例えて「ハマナシ(浜梨)」という名が付けられ、それが転訛したとする説武田久吉が唱えた。後に牧野富太郎が唱えた同様の説が通説になっている。
しかし、江戸時代の俳諧歳時記『滑稽雑談(こっけいぞうだん)』(1713年)には「初生の茄子の如し、また食に耐えたり、故にハマナスと云ふ」とあり、また幕末本草学者である小野蘭山の講義録『大和本草批正(やまとほんぞうひぜい)』には、「実は巾七、八分小茄子の如し、故にハマナスと云ふ」とあり、いずれも果実を初生もしくは小型のナスに見立ててハマナスと名付けたとしている。しかし、漢字で「茄子」の字が使われているが、ハマナスはナスとはどこも似ていないという指摘もなされている。