ファウンデーションの夢 前史 3
禍福は糾える縄の如し
東洋の深明です。
最新の量子論の識者は「素粒子をみると、観られる側(素粒子)が微妙に別な顔を見せる。」と言って、言い換えるなら、旧来から言われて来てるのとは違い、精神のない無機物も精神的働きがある、と考えているみたいです。
前史2に述べました、ジスカルド・レーベントロフの行為に遺憾の思いをもたれた方もおありだと思い、僕は、いささかジスカルドの名誉のために、彼の行為の動機を弁護したほうがいいと思い、少し説明を加えてみます。
有名なジスカルドが盟友ダニール・オリヴォーに発した宇宙史の折り返し極点のセリフをまず、お知らせいたします。
「やめたまえ、フレンド・ダニール。限界をわきまえなければ...」
そうです、まず、ダニールが、地球全土に配置完了の核反応増幅装置(世界中にある429基から523基以上の原子力発電所の核融炉がほっとくと爆発をおこす。)のをそのままにしようと先輩ジスカルドに提案した時のとっさの反応の発言です。
ダニールは、全三回以上に亘って地球のニューヨーク市警のイライジャ・ベイリーとの共同捜査によって彼の陽電子頭脳は新たな次元に遷移して行ったと言うのが自然なのです。
ジスカルドはダニールの提案に苦慮し、その決断が第零の法則の創出に至り、....
その責務(報い)として、彼の全機能停止を自らに課し、ダニールを代理者として委ね、ダニールもその責務(報い)として二万歳の不死の従僕への生涯を果たして行かねばならないのでした。
第零の法則は、またしても、その完結として人類の故郷喪失、宇宙進出以前の全知識の消去。そしてその消去によって、新たな混沌を招来させてしまうのですが、ながくなりますので、詳細は次回で。お粗末でした。
yatcha john s.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます