彼女ときたら少し演技派だったな。メリリュMerylu は宇宙に出るのが嫌だったんだ。地球のセーシェルに暮らす夢を選んでフランス人の実業家を選んだ。
地球のセーシェル諸島にサヨナラバカンス prime time をした時から分かってた omens of love 。もう俺はちっとも未練はない。もう一度大丈夫だと、sugiyamaは自分を納得させた feel alright 。一貧乏研究者の俺には結婚する余裕なんてないに決まってるからな。
それになんたってこの仕事が好きだからstimulor。他の連中との新型宙航船漕ぎ手競争もまんざらでない oar race 。なんたって太陽系を飛び出した第一号が俺だ。もうすぐ次の系外惑星にセーシェル星系のアルファ星の隣のセーシェルに着く。このままで突っ走ればゴールまでトラブルは全然ないはずだ in the starting grid, we’ll never have a trouble 。勝者としてのチャンス chances は十分だ。どんな犠牲も厭わない sacrifice !
研究者としても競技者としても名誉を勝ち取れるっていうもんだ。歳になって引退後はロマンチックな長編冒険談 forgotten Saga など書くって言うのも乙なものだな。
「Sugiyama キャップ、緊急指令が地球政府から届いてます。セーシェル星行きはキャンセルしてすぐ地球に帰還せよ、と言ってます。」
「なんだって!どうしてだ?」
「セーシェル星は何者かによって破壊された模様です!それから、地球のセーシェル諸島も数日前に海中に沈んでしまったそうです。
そ、そ、それからもうひとつ、メリリュがあなたを待ってる、という知らせも付け加えられています。
よかったですね、sugiyama キャップ!」
「そんなもの、良いも悪いも、あるか~!」
「キャップ、人間なら、正直になりましょうよ。」
「よく、言うね。声が彼女に似てるからって、気持ちもそっくりじゃないか!」
「だって、さっき、むにゃむにゃと独り言言ってたのを聞こえていましたよ!
確かに、We’ll never have a trouble !ってね!」
https://youtu.be/LaA9AiPIFKo
https://youtu.be/oGmh0Gu9xXY
yatcha john s. 「セーシェルの R.E.S.O.R.T」
(このたわいもないショート・ショートは1985年のT-SQUARE のアルバムに収録されています曲名の語呂合わせから生まれました。よかったら聴いてください。)
3番目の写真は、セーシェルの椅子取りゲームのつもり。