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ミーターの大暴動 プロローグ 第13話 ハニス、惑星イオスに往く

2023-05-31 19:50:50 | プロローグ
81第13話ハニス、イオス星に往く
ミーターの大冒険 
プロローグ 
第13話 

ハニスイオス星に往く

あらすじ

 アルカディアが81歳で亡くなった。
 
 ハニスの直感とミーターの柔軟性のある論理思考が冴え渡る。「心理歴史学」の権威のハリ・セルダンを唸らせた、地球探査の報告書を携え戻ったガールの真実発見とはなんだったのか?「微細心理歴史学」という真理なのか?ベイタ・ダレルが、ガールの見解を正確に踏襲していた、ということなのか?ミュールの必然性とは?ますます展開が際立って来たようだ。
 そしてその究極的謎の究明には、「極素輻射体」、「ロボット第零法則」の理解までも到達した。
 ジスカルド・ハニスはミーターの巧みな誘導によって、ジスカルド・ハニスがジスカルド・レベントルフ由来の命名であることに気付かされ、オリンサスが今の携わっている図書館改造に真摯に向き合う決心をする。ハニスの外遊が始まろうとしている。が、第2ファウンデーション及びまだ隠されているもうひとつのグループに会合できるかは、未知数であった。果たしてハニスの目論見は実現できるか?彼のジャーナリストとしての直感は、まずイオス星のドース・ヴェナビリに焦点が当てられた。

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ドース ハニスさん。この場所にご案内いたしましたのは、他でもありません。生前のアルカディアが眠っている場所でもあり、そのアルカディアが彼女の生涯、夢にも見た因縁の場所だからですよ。ここにご案内すれば、わが盟主ダニールも、「さぞ、ハニスさんも、日頃の疑問も四散するのでは」と言ってました。

ジスカルドハニス ドースさん、その盟主って、もしや、「不死の従僕ダニール・オリヴォー」ではないでしょうね?

ドース おっしゃる通りです。ハニスさん、流石、元ミスター・ジャーナリスト!

 ちょっとした映像をご覧下さい。あなたに今後の期待をいたして。450年前のこの部屋のホノグラフをお見せいたします。
 そう、ウォンダ・セルダンの死の床の場面です。部屋の陰ですすり泣きしていますのが、恥ずかしい限りですが、「わたし」です。

ハニス そうしますと、その時に、あなた様の隣には、例の「従僕」が!!

ドース ハニスさん、相変わらず、感が鋭いですね。ダニールから直々に指示されておりますことをお伝えいたします。
 ダニールはこう言っております。
 神妙にお聴き下さい。
 「ジスカルト・ハニスには次の銀河の命運は残念ながら見せられないが、わたしの盟友ジスカルトの役割を担って貰う、たぶん彼(ハニス)はこのことが彼の名誉だと察しできると十分確信する。
 あのプリーム・パルヴァーに協力したベイル・チャニス※の孫のジスカルドだからな」。

yatcha john s .

※ トランター以外にも、第二ファウンデーションの拠点は存在した。その中でも、シリウス星系にもっとも近い星として、「コンポレロン」があげられるが、ここの人々はここが人類発祥の地と呼んでいた。ベイル・チャニス(Bail Channis)はプリーム・パルヴァーのもとから、後に、ダニール・オリヴォーによってコンポレオン(Comporellon )に匿われていた。チャニス(Channis )はコンポレロンのハニス(Hannis )の意味である。

 画像は、ハリ・セルダンを自分の機能停止を覚悟で、必死で守った500年前の美貌のタイガー・ウーマンのドース・ヴェナビリ。


星の幻想曲

2023-05-30 22:59:25 | 小空
星の幻想曲

喩えれば
ギリシャの詩人エンペドクレスは
宇宙の多元を歌い

心のきよさと人生の潤いに人々を導く

星たちと人たちの命の滾(たぎ)りは
いつしか宇宙潮流の愛によって

精製され滑なに鞣(なめ)され
宇宙の隅々にまで淡い光と化して

新たな星系と惑星系を産み出す
自ずと宇宙潮流はビュウビュウと音声を発し

自由に優雅に幻想曲を奏(かな)で
4つの根源を敬(うやま)い

光の踊りを満たし
苦しみと憎しみは絶妙なラッパの抜き差し管によって極めて軽減され

その音楽は宇宙の魂を震わせ
昂(たかぶ)らせ
新たな土壌に花を咲かせる
そうしてふたたび花は星に姿を変える

ポエム Yi Yin
絵 小空さん
音楽 Jack Pintian (Flying in the Wind)

https://youtu.be/aNX-5rmBkFk






今日もしあわせ、やすらぎを噛みしめよう

2023-05-29 18:55:43 | 空へ
しずかな朝だ
まだ寝ていようかな

もう一度同じ夢を見ようかな

ルピナスの丘に日がのぼる

しずかに朝の空気を呼吸する
色は紫から赤へ
赤からピンクへ

あせらず
ユックリと
太陽光線を吸い込む

じょじょに気持ちが沸き上がる
潜在意識に眠っていたものが起き上がる

想像力が掻き立てられる

主の祈りを唱える
「・・・今日も
日用の糧を与えてたまえ
・・・」

どこからか声が聴こえるよう

「今日も
幸せ
やすらぎ
を噛みしめよ」

https://youtu.be/I5VlsnaiM58

@yatcha john s. の他の作品についてはこちら⇨https://ocean4540.com

yatcha john s. 「Take off 」


SF 本紹介 『レッド・マーズ』 Red Mars

2023-05-28 00:25:20 | SF 本紹介
Kim Stanley Robinsonのベストセラー三部作の最初の本『Red Mars』について紹介しています。

日本語タイトル『レッド・マーズ』
発刊年 1992年9月



著者について キム・スタンリー・ロビンソン(Kim Stanley Robinson、1952年3月23日 - )は、アメリカ合衆国のSF作家であり、多くの賞を受賞した《火星三部作》で最もよく知られています。彼の作品は通常、生態学的で社会学的なテーマを掘り下げています。彼の小説の多くは自身の科学的興味の直接的結果のように思われます。彼の最も有名な作品も、15年にわたる研究と子供の頃からの火星に対する興味の結果と言えます。

内容
物語は、地球の人々を長年魅了してきた火星の最初の植民地の叙事詩です。この小説は、将来の技術の詳細なビジョンで科学者に賞賛されています。また、生き生きとしたキャラクターやドラマティックな紛争で作者や批評家からも賞賛されています。
約100人の人々が乗り込んで、新しい家に到着するために9ヵ月間旅行した国際的な科学者グループが火星を植民するというストーリーです。
彼らが作り出す世界と、それを支配しようとする者たちの隠された力の闘いが描かれています。
Red Marsは、科学者たちによる長年の研究に基づいて作られたフィクションです。生活空間や温室が増えるにつれて、赤い塵から驚くべき我々銀河の未来の全景が浮かび上がります。