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キミとボクとのシルエット

2022-12-31 20:40:03 | 窓の扉を開けて
君と僕との silhouette  
夜のとばり降りてくる
今日のひかり 
明日の夢  
水平線に沈む夕陽に願いを込める 
こころゆくまで
  
君と僕との silhouette  
ひかりが消え去る時があっても
今日の drama  
明日の miracle
水平線に沈む夕陽と響き合えば 

君と僕との silhouette  
永遠の refrain
今日の語らい 
明日の微笑み 
水平線に沈む夕陽が教えてくれるおとぎ話

そのまま物語に飲み込まれて
物語の主役二人のままで

endlessly  

https://youtu.be/vYUdvlAFHSk

yacha john s. 「sunset silhouette 」


ミーターの大冒険  第六部  地球へ  第18話 小さな島が一つだけの海の惑星

2022-12-31 20:34:06 | 地球へ
160第18話小さな島が一つだけの海の惑星
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第18話

小さな島が一つだけの海の惑星

あらすじ

 ファウンデーション暦492年、いよいよミーターとイルミナを載せたファー・スター2世号はメルポメニアからアルファに着く。

 ミーターは、太陽系と地球についての最終的情報を得ようとしてアルファに降りることにした。
 その前にメルポメニアで入手した図書館の蔵書に記されていた地球と地球人類、そしてアルファの住民の起源の土地、ニフについての恐怖の出来事について驚嘆する。

 その古文書のなかに、メルポメニアの滅亡寸前に記されたであろう『スペーサーとアルファ』なる書物をミーターは、イルミナに提示し、その概略の説明をさせる。

 ニフの起源と核戦争の事実であった。

 イルミナはまたニフ人が二種類いることを語る。

 ニフ人たちは、核融合という理想のエネルギーを人類に提供するものの、謙譲の美を進んで実行し、祖先がそうであったように、移動の民に目覚め、密かに宇宙に出て行った。
 彼らは後にシンナックス人として知られるようになる。それは、ナックの思想に同調していたニフ人以外にも地球全土に人種を越えて散らばっていったからである。

 残ったニフ人たちは、地球各地で放射能に汚染された環境浄化をしつつ、最後まで地球を守り続けた。が、最終的には地球を手放さなくてはならなかった。そして彼らはテラフォーミングを必要としていたアルファに移住した。

 イルミナは、銀河の歴史的収束点前後の大事件について繙(ひもと)く。

 それは、ケルドン・アマディロ博士の「核反応増強装置」による「地球放射能汚染計画」であった。

 アマディロは、イライジャ・ベイリーとハン・ファストルフ博士への恨み骨髄に達するほどに執念を燃やし、ついに復讐の刃を地球人撲滅という悲惨で残酷なシナリオを完成させようとしていた。

 ついに太陽系の入り口にたどり着いた。人類の母なる太陽系。そして夢の地球。

 ミーターは、ロボットには病原菌は感染しないことを承知のうえで、万全の防備態勢でアルファに降り立った。そこには一人の少女が待ち受けていた。
 

 
160

ミーター や~、こんにちは!

ツムギ 外からの方ですね?

ミーター 外からといっても人間ではありませんけど。あなたはなぜ、着陸地点の真下で、待つていたのですか?まるで予定通りに着陸時間がわかっていたように?

ツムギ 外来者がいつ来てもいいように待っているのが、わたしたちの仕事ですから。

ミーター 仕事?待っているだけの仕事ですか? わたしたちとは?

ツムギ わたしたち一族の女たちの任務なんです。

ミーター 知っていますよ、そういうことをしなけれならない理由を?

ツムギ まあ、ご存じでしたか!
 まあ、そんなことは何百年もの間、なかったことですね。じゃあ、あなたはこの星の秘密をご存じのうえで、敢えて降りて来られた、と仰るんですね。
 わたし一人で対処できないわね!
 長老かお姉さんに知らせなきゃなりませんね。

ミーター いいんですよ。少しのあいだだけ、お訊きすることができれば、すぐに宇宙に出て行ってしまいますから。

ツムギ どうしましょう?

ミーター 大丈夫です。私が去ったら、あなたの記憶も、航宙船が降りたった光景を目撃した方々の記憶もすっかり消えてしまいますから。

ツムギ まあ、そんなことがどうしてできるのでしょうか?不思議すぎです。直ぐには信じられませんわ。

ミーター そうでしょうね。
 じゃ、そうですね、あなたのご家族のお名前を申し上げましょうか。
 お母さんは、リンですね。お姉さんはヒロコですね。お父さんはいない。お母さんはあなたのお父さんの名前をスムールだと教えてくれましたね。
 あなたの妹の名前はヒナタです。
 ついでに、あなたの村落の長老の名前は、おしゃべりモノリーです。

ツムギ まあ、どうしてそんなことまでお分かりになるんですか?

ミーター まだ知ってますよ、この星には人口は二万五千人位でしょう。

ツムギ わかりましたわ。それであなたの名前は?わたしはツムギといいます。

ミーター わたしの名前は、ミーター・マロウ。この銀河のちょうど反対の端からやってきました。わたしは人間ではありません。ロボットです。

ツムギ まあ、そんな遠くから!
 それに、人間じゃない!なんですか、ロボットって?

ミーター 説明するのは大変です。わたしたちの星では普通ですが、あなた方の星では考えられない、人間に似た動く物体とでも言っておきましょうか。
 そうですね、あなた方の星には、わたしどもの星にない知識がおありですね。例えば、バイオテクノロジーや気象を一定にできる技術。そういう具合に、この銀河にはその星独自の特徴がある、とでも言いましょうか。


火星人襲来

2022-12-31 09:00:03 | 妄想の世界
火星人襲来

 二年前の7月頃だったでしょうか、当時4歳の孫が保育園から帰って来るなり、「じいちゃん、大変だ。火星が攻めて来る。」と大声で、言いに来たではありませんか。
 どこかで火星大接近の話を聞き込んで来たのでしょう。そこで思い出したのが、H・Gウェルズの「宇宙戦争」のラジオドラマ化の1938年のアメリカの出来事でした。名放送作家のオーソン・ウェルズの演出が効を奏し過ぎて、全米大パニックに陥った事件がありました。後の評論家は電波媒体が成功を納めた、最優秀作品と評したほどです。しかし果たして、広報媒体は、人々にどのようなinformation を与えていったらよいか、依然としてはっきりとした解答がないままで、今日に至っているのではないでしょうか?
 当時の世情はナチの台頭と相まって、先行き不透明な社会だったことも原因の一つだったでしょう。
 日本でも、社会の誘導、情報操作など依然として不透明な問題があります。しかもその問題の難しさから、人々の関心が今一つとなっているわけです。私たち一人一人が、惑わされないで、自分の判断力をフルに発揮できるような社会構造とは、一体、どういうシステムなんでしょうか。様々な悲惨な過去の出来事を総括出来ないまま、今日に至って、またそのまま無思慮に未来に進んで行って、いいものなのでしょうか?




ミーターの大冒険  第六部  地球へ  第17話  ジスカルドとダニール

2022-12-31 07:40:45 | 地球へ
159第17話ジスカルドとダニール
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第17話

ジスカルドとダニール

 

あらすじ

 ファウンデーション暦492年、いよいよミーターとイルミナを載せたファー・スター2世号はメルポメニアからアルファに着く。

 ミーターは、太陽系と地球についての最終的情報を得ようとしてアルファに降りることにした。
 その前にメルポメニアで入手した図書館の蔵書に記されていた地球と地球人類、そしてアルファの住民の起源の土地、ニフについての恐怖の出来事について驚嘆する。

 その古文書のなかに、メルポメニアの滅亡寸前に記されたであろう『スペーサーとアルファ』なる書物をミーターは、イルミナに提示し、その概略の説明をさせる。

 ニフの起源と核戦争の事実であった。

 イルミナはまたニフ人が二種類いることを語る。

 ニフ人たちは、核融合という理想のエネルギーを人類に提供するものの、謙譲の美を進んで実行し、祖先がそうであったように、移動の民に目覚め、密かに宇宙に出て行った。
 彼らは後にシンナックス人として知られるようになる。それは、ナックの思想に同調していたニフ人以外にも地球全土に人種を越えて散らばっていったからである。

 残ったニフ人たちは、地球各地で放射能に汚染された環境浄化をしつつ、最後まで地球を守り続けた。が、最終的には地球を手放さなくてはならなかった。そして彼らはテラフォーミングを必要としていたアルファに移住した。

 イルミナは、銀河の歴史的収束点前後の大事件について繙(ひもと)く。

 それは、ケルドン・アマディロ博士の「核反応増強装置」による「地球放射能汚染計画」であった。

 アマディロは、イライジャ・ベイリーとハン・ファストルフ博士への恨み骨髄に達するほどに執念を燃やし、ついに復讐の刃を地球人撲滅という悲惨で残酷なシナリオを完成させようとしていた。
 

 
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イルミナ ニューヨーク市警のイライジャ・ベイリーもオーロラのヒューマンタイプロボットをつくったハン・ファストルフ博士ももう過去の人になっていた時代、オーロラのロボット工学研究所にケルドン・アマディロ博士とその部下のレヴュラー・マンダマス博士がいました。
 彼らははずっと、イライジャ・ベイリーとファストルフ博士に対して恨みを抱いていて、いつか復讐を果たそうしていたんです。それで思いついたのが「核反応増強装置」です。。

ミーター イルミナ、それっていわゆる「原子力」や「核融合」とは似て非なるものなんだな!

イルミナ そうよ、図星です。
 
 ウランやトリウムが地上に露出している領域が地球には案外あるんです。
 そもそもその特殊性が地上に生命を生み出す原動力になったんですからね。
 その露出しているウランやトリウムに彼らは目をつけたんです。それを使った装置が「核反応増強装置」よ。

ミーター う~む、「核反応増強装置」か。
 それで?

イルミナ 当時、小規模で使用されていた、「核燃料小型炉」と反応させる、という工夫をしたんです。そうすれば、放射能は徐々に高濃度になって、連鎖反応を起こし、あげくは地上を被い、人類が生存できないようになっていくんです。
 放射能の濃度はますます高まっていき、癌や循環器、精神障害、遺伝子を破壊し、奇形が産まれ、海は乾上がり、地上は放射能の空気で充満してしまいます。
 全表土は砂漠化して、燐光だけが妖しく光る星に化してしまいます。

ミーター わかったからそれ以上は言うな。

 それでお前は、ジスカルドとダニールが「阻止できなかった」と言わないで、「あえて阻止しなかった」と言ったよな。
 是非、聞かせてもらおう、そこんとこの経緯を!

イルミナ そうです。ジスカルドたちは、彼らの悪辣極まりない野望を察知し、アマディロたちがあと寸でのところで彼らの装置を発火させようとしたところ、ジスカルドとダニールそれを阻止できたにもかかわらず、阻止しなかったんです。

 当然ジスカルドとダニールはかねてからの合意でその装置を破壊しようとした。
 ところが ...

ミーター ところが、なんだ?

イルミナ しなかったのよ!

ミーター だから、どういう意味なんだよ、なぜジスカルドたちは阻止できたのに、阻止しなかったんだ?そのわけは?

イルミナ 最初はダニールの方が言い出したんですが、いざ、その装置を破壊しようとした寸前、「待て、フレンド・ダニール、君が言うようにそのままにした方がいい」と言ったのよ。

ミーター なぜだ、イルミナ?
 なぜなんだ?

イルミナ ミーター博士、もうあなたはこの本を読んでいて、その結末を知ってて私に敢えて訊いているんですから、あなたは、この真実を認めたくなくて、私の話を聴いている間、ずっと泣いているんですからね。
 でも、この事実を受け止めましょうよ。

ミーター わかった。わかったからその続きを聞かせてくれ。泣き虫な俺をかばってくれてありがとう。
 ちゃんと聴くから、話してくれ。

イルミナ ジスカルドはダニールに言いました。
 「フレンド・ダニール、君と僕はベイリーの心を読んだ。それは崇高な人類の輝ける未来だ。
 地球の人類はやがて銀河を被い尽くす。その人類というのはスペーサーでなくて、セッツラーだ。僕は君とベイリーの姿を遠い未来の銀河に投影してその輝ける未来を見た。そこには、かつて僕がファストルフ博士に暗示して見せた「心理歴史学」の成功も含まれている。
 僕は自分の持っている精神感応の能力と精神操作能力を自ら蔑んできた。
 しかし君との対話を通してそうじゃないとやっと悟ることができた。
 僕の任務はもうすぐ終わる。君にこの能力を渡したい。いや引き継いでもらいたい。
 人類は自らの力でこの銀河に出て行かねばならない。
 この揺りかごの地球を捨てねばならない。過去に執着していては、未来がない。
 君の言うことが正しいらしい。放射能誘導装置に発火させよう。止めてはならない。

 君はこれから一人で行く。誰も止めるものはいない。そして一人で道を拓く。いいね、フレンド・ダニール!」

ミーター ...

イルミナ そしてジスカルドは、G・D・ベイリーとグレディアの向後を頼んで、静かに静止した。

ミーター ...

イルミナ ジスカルドの最後の言葉ね。
 「ロボットと帝国は終わる。」と言ったのよ。

ミーター ...