67第10話甦りの水
ファウンデーションの夢
第八部
アルカディアの遺言
第10話
甦りの水
あらすじ
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アルカディア 私の家系はね、代々の女性たちを通してこの紫色の液体の入ったシリンダーを伝えてきたのよ。
透明(外は白)のシリンダーはお母様(トランター)からのもの。トランターの初代のウォンダさんには娘さんがいなかったので、ウォンダさんが亡くなる前に直接、妹のベリスの娘ドース( R・ドース・ヴェナビリとは別人)に渡されたの。そして、そのシリンダーは、私の先祖ジータさんが、またトランターのウォンダ・ジータさんに返したの。それから何代かは、お母様にまで伝わって、今、私が二つ、持っているということです。
このシリンダーを持つべき人があなたの前に現れるわ。その場面を想像するだけでワクワクするの。
ミーター アルカディー、言っとくけど、僕の頭脳は明晰だけど、めっぽう込み入ってるんだなあ!
アルカディア ミーター、いいわね、そして、私がまた見たことのない黄色い液体のシリンダーがあるはずなの。あなたはそれを持ってる女性にきっと会えるわ!
三色のペンダントはね!甦りのシンボルなの。混沌と衰退からの復興のしるし。
ウォンダが「ふるさとの星」のある島から湧き出す、泉の水から採られた「甦りの水」ですからね!ふるさとの星も自浄作用で、完全に汚染から復興することを願ってるっていう証拠よ。その時、ウォンダはその「ふるさとの星」さんの涙を感じたんだわ。そして心を通じあわせたんだわ、きっと。
https://youtu.be/D5KulDGThJw
yatcha john s. 『 甦りの水 』「ファウンデーションの夢」
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