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ファウンデーションの夢  第四部  嵐の気配   第5話   嵐の気配

2022-10-30 23:33:27 | プロローグ
25第5話嵐の気配
ファウンデーションの夢
第四部
嵐の気配
第5話

嵐の気配

(全文『グレディア・ドーニックの日記』)
 「なぜターミナスは銀河帝国の端、アナクレオン太守管区のまたさらに端に位置し、そこに10万人ほどの人々が移住させられたのであろうか?
 むしろそれこそ心理歴史学者たちや、セルダンの思惑だったのだろう。100もの島からなり、やや大きな島に首都をもつ海ばかりの星。資源がなく、生きるか死ぬかの瀬戸際でしか暮らしていけない、全く換金性のない農業の星。
 いや、それだからこそ、帝国には怪しまれることなく、虎視眈々と目的を一歩づつ這い上がれる環境だったに違いない。ハーディンはよくやった。本人同士は面識はなかったにしても、十分ハリの意志を継いだといえる。

 ハーディンのとった方法とは、徹頭徹尾ガール・ドーニックの故郷の星シンナックスの写しと聞いている。そしてシンナックスは人類の故郷の星の小さな東に浮かぶ島ニフの人たちの移住地なのだ。

 すでにアナクレオン星域が帝国から独立するないなや、間髪入れずにアナクレオン自体をターミナスが我がものにしてしまったではないか。

 しかし、まだまだ侮っていられない。この混沌、無秩序、文明が退廃しつつある銀河で、どんな事態が待ち受けているか。どんな敵が現れるのか、果たしてファウンデーションはそれを克服できるのか、安心などできる訳がないのだ。
 できることなら母ドースの心配は思い過ごしであってもらいたい。そして第二ファウンデーションの出る幕など、ないに越したことはない。

 それにしても何かが始まりそうな予感がする。」

#ファウンデーション

#ガール

#ターミナス

#ハリ・セルダン



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