桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

桜燕日記 Jun. 6, 2019

2019-06-06 | 桜燕日記
 先日、金融庁がまとめたとある報告書が、物議を醸している。
 報告書は、95歳まで生きるには夫婦で2,000万円の蓄えが必要になると試算。長寿化による人生100年時代に備え、現役期とリタイア前後、高齢期といった人生の段階別に、計画的な資産形成を促す内容。少子高齢化による公的年金制度の限界を、政府自らが認め、国民の自助努力を求める形となっている。

 公的年金制度が限界に来ていること自体は、私たちの年代であれば誰しも理解できていることだと思う。しかし、不足分を自助努力に任せる、とは‥‥。
 第一、投資などの資産形成にも、元手が必要である。毎月の生活がぎりぎりで貯蓄もできないような現役世代も少なくない中、資産形成のための元手を用意できる世帯がいったいどれだけ存在するのだろう。
 また、投資には当然、元本割れのリスクも付き纏う。老後のための資金を貯めるために始める投資なのに、現役のうちに生活が破綻してしまっては、元も子もない。

 私自身は、年金は掛け捨てだと割り切っている。
 この先、年金の受給開始年齢が何歳まで引き上げられるか分からないし、その年齢まで生きていけるかも分からないし、生きていたいとも思わない。

 それでも‥‥。
 将来に希望が持てるようなニュース、そろそろ一つくらい欲しいものである。

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