桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

桜燕日記 Jun. 29, 2019

2019-06-29 | 桜燕日記
 昨日と今日の2日間行われている、20か国・地域首脳会合(G20)。

 会場となる大阪では厳重な警戒態勢が敷かれ、大規模な交通規制が行われるなど、住民の普段の生活にも影響が及んでいる。
 人工透析が必要な患者が病院までの送迎サービスを利用できなくなり、中には透析のために入院せざるを得なくなった人もいたという。

 来年開催される東京オリンピックでも、今回と同様か、もしくはそれ以上の騒ぎになるのではないかと、今から心配している。
 テロなどに対する警戒は厳重に行わなければならないので、その辺りの兼ね合いが難しいところである。

 さて、昨日行われた夕食会で、首相が、大阪城を復元したときにエレベーターを設置したのは大きなミスであった、という内容の発言をしたことが、物議を醸している。
 障害をもつ当事者や専門家などからは、バリアフリーの世界的趨勢に逆行するような発言である、などといった批判の声が上がっている。

 姫路城や松江城など、江戸時代に築城されてそのまま現存しているものについて、その建物の中にエレベーターを設置することについては、私も賛成できない。というか、構造上不可能であるように思う。
 しかし、大阪城はあくまで再建された城である。もちろん、再建にあたって忠実に再現するためにエレベーターを敢えて設置しない、というのもひとつの考え方ではあるが、再建された城は地域の象徴であり、博物館の機能も有しているため、車椅子などの利用者が見学しやすいようにエレベーターを設置したことに対し、大きなミスであった、という表現は適切ではない。

 首相のこの発言については、ジョークであった、という擁護の声もあがっている。
 でも、差別に繋がりかねないようなジョークが、一国の首相の口から普通に出てきてしまう方が、逆に怖いよ、私は。