賃貸住宅や中古住宅の「事故物件」というのは、たまに耳にする言葉ですが、
「事故」の定義ってどんなものなのでしょうか。
自室で自然死した場合は、事故物件とは言わないでしょうが、
自然死でも、死後しばらく経過して死体が発見された場合は、どうなんでしょうか。
腐敗が始まった後の発見は、事故と呼べるんじゃないでしょうか。
まさに、先日後見人となった件で、この事故物件相当のアパートの明渡をやりました。
この件は、首長申立の案件で、家裁の後見人名簿から私が選任されたケースですが、
先般の大地震の翌日、福祉関係者がこの老夫婦の安否確認のため、当該アパートを訪れたところ、死後数日から数週間経過したと思われる死体が転がっていた、という。
明らかに夫のものだと分かる状況にもかかわらず、認知症の妻は、「知らない屍(しかばね)が突然やってきた」等と言い、死後数日~数週間放置されていたようです。
妻は直ちに行政により保護され、夫の火葬・埋葬も行政により行われましたが、行政はその余は関知できず、認知症の妻に後見人が必要になったというわけです。
ま、普通、断りますな。
なぜ自分が赤の他人の後始末をしなければならない?
実際に私が後見人として動ける様になったのは11月に入ってから。
夏をまたいで8ヵ月以上放置された生ゴミや食品関係、死体の腐敗臭・死臭は計り知れない。
実際の片付けは業者さんにやって頂くとして、業者さんを呼ぶ前に、部屋の中をある程度捜索しなければなりませんね。当然重要書類・金目のものがあるかもしれませんから。
もちろん、やりましたよ。市の担当者と福祉関係者の3人で。
白い繋ぎの防護服、粉塵用マスク、手袋、長靴を用意して。
死体が横たわっていた畳には染み出た体液の痕が。
襖には指の痕と思われる血痕のような3本の赤い筋が・・・。
そして、認知症であった妻の生活スペースでは、すべての家具が前後ひっくり返され(扉側が壁に押し当てられている)、手芸が趣味という妻が縫った、蒼いビニール紐で縫われた大量のカバン?がずらりと天井からぶら下がっていました。
その光景はまさに異様というか異常。
その後、片付け業者さんに2日間ですべてのものを処分してもらいました。
費用は約30万円。
一方、私の後見人報酬は、約1年後に出ます。
裁判所の報酬規定によれば、30万円もらえれば良い方か。
1年間の報酬ですよ。
腐敗臭の残る部屋で数時間家宅捜索しました!と言っても、別報酬は期待できない。
片付け業者の手数料が高すぎる、と見るか、
後見人の報酬が安すぎると見るか、
麻痺してしまいますな。
私はまったくの無宗教人間ですが、先日亡くなった被後見人の永代供養をお願いしたお坊さんの言葉を借りれば、
こうして日々功徳を積んでいるんだと思って、やり過ごすしかありません。
司法書士としての仕事という認識は持たない様にしてます。
しかしながら、司法書士であり、それも、家庭裁判所の後見人候補者名簿に掲載されている司法書士でなければなりえない仕事ですから、やっぱり司法書士としての仕事なのか?
ちなみに、当該アパートの管理会社に確認すると、
なんともまあ、事故物件にはあたらないものとして扱うそうです。
まあでも普通の感覚として、この部屋でそんなことがありました、と聞けば、
まず借りませんね。
知らないで借りる方にはお気の毒、としか言いようがありません。
「事故」の定義ってどんなものなのでしょうか。
自室で自然死した場合は、事故物件とは言わないでしょうが、
自然死でも、死後しばらく経過して死体が発見された場合は、どうなんでしょうか。
腐敗が始まった後の発見は、事故と呼べるんじゃないでしょうか。
まさに、先日後見人となった件で、この事故物件相当のアパートの明渡をやりました。
この件は、首長申立の案件で、家裁の後見人名簿から私が選任されたケースですが、
先般の大地震の翌日、福祉関係者がこの老夫婦の安否確認のため、当該アパートを訪れたところ、死後数日から数週間経過したと思われる死体が転がっていた、という。
明らかに夫のものだと分かる状況にもかかわらず、認知症の妻は、「知らない屍(しかばね)が突然やってきた」等と言い、死後数日~数週間放置されていたようです。
妻は直ちに行政により保護され、夫の火葬・埋葬も行政により行われましたが、行政はその余は関知できず、認知症の妻に後見人が必要になったというわけです。
ま、普通、断りますな。
なぜ自分が赤の他人の後始末をしなければならない?
実際に私が後見人として動ける様になったのは11月に入ってから。
夏をまたいで8ヵ月以上放置された生ゴミや食品関係、死体の腐敗臭・死臭は計り知れない。
実際の片付けは業者さんにやって頂くとして、業者さんを呼ぶ前に、部屋の中をある程度捜索しなければなりませんね。当然重要書類・金目のものがあるかもしれませんから。
もちろん、やりましたよ。市の担当者と福祉関係者の3人で。
白い繋ぎの防護服、粉塵用マスク、手袋、長靴を用意して。
死体が横たわっていた畳には染み出た体液の痕が。
襖には指の痕と思われる血痕のような3本の赤い筋が・・・。
そして、認知症であった妻の生活スペースでは、すべての家具が前後ひっくり返され(扉側が壁に押し当てられている)、手芸が趣味という妻が縫った、蒼いビニール紐で縫われた大量のカバン?がずらりと天井からぶら下がっていました。
その光景はまさに異様というか異常。
その後、片付け業者さんに2日間ですべてのものを処分してもらいました。
費用は約30万円。
一方、私の後見人報酬は、約1年後に出ます。
裁判所の報酬規定によれば、30万円もらえれば良い方か。
1年間の報酬ですよ。
腐敗臭の残る部屋で数時間家宅捜索しました!と言っても、別報酬は期待できない。
片付け業者の手数料が高すぎる、と見るか、
後見人の報酬が安すぎると見るか、
麻痺してしまいますな。
私はまったくの無宗教人間ですが、先日亡くなった被後見人の永代供養をお願いしたお坊さんの言葉を借りれば、
こうして日々功徳を積んでいるんだと思って、やり過ごすしかありません。
司法書士としての仕事という認識は持たない様にしてます。
しかしながら、司法書士であり、それも、家庭裁判所の後見人候補者名簿に掲載されている司法書士でなければなりえない仕事ですから、やっぱり司法書士としての仕事なのか?
ちなみに、当該アパートの管理会社に確認すると、
なんともまあ、事故物件にはあたらないものとして扱うそうです。
まあでも普通の感覚として、この部屋でそんなことがありました、と聞けば、
まず借りませんね。
知らないで借りる方にはお気の毒、としか言いようがありません。