12月6日から四国八十八箇所めぐりに行ってきました。
僕の祖母は大分県に住んでいます。若いころから、福岡県の篠栗にある八十八箇所めぐりには頻繁に行っていたようで、そちらでは八十八箇所めぐったようです。そちらも急峻な地形でめぐるのは大変なところですが、こちらの四国の八十八箇所は本場だけあり、広範囲で、しかも一部のお寺は山深いところになります。祖母も45番札所の岩屋寺には何度も参拝しているようです。
僕が以前からつきまといやつけまわしに苦しんでいることや、厄年であること、再就職のことなどを心配し、あちこちに御参りに行け、祈願をしてもらえと言い続けていました。母親は現在千葉県の松戸市に住んでいるが、創価学会の信者で、そのような祖母の信仰に強く批判的でした。ただ、僕は母親や義父(母親の再婚相手)の横暴で傲慢、エゴイスティック、無責任、不誠実、ただ自分をよく見せたい一身で平気で親族のことで嘘をついたり、強引に自分の考えを相手に押し付けておきながら、結果が悪ければ必ず他人を悪く言ったり、自分たちに都合の悪い事実があると、必ず捻じ曲げてデタラメな解釈をし、デマを流すというような行動を見ていて、母親や義父、そしてその二人を擁護する創価学会員たちに強く反感を持っていました。
僕から見れば、問題点はあっても多少の誠実さのある祖母のほうが好感持てます。ただ、祖母の信仰、つまりあちこちの著名寺院や街の拝み屋に行きまくるというような姿勢には、ついていけないような気がしていました。親はどんなに悪いことをしても、過ちを認めたほうが自分にとって得になる場合は、表面的に反省しますが、本心から反省することはありません。その証拠にのどもと過ぎれば何とやら・・・・・・という言葉がいつも当てはまります。
僕の親はいつも自分の利益のために嘘をつき続ける。その嘘の結果、いつも僕の親は得をしている。不誠実の塊。一方、その親のせいで僕はいつも不当に苦しめられ、親族の人間関係もおかしな部分が出てきています。祖母も不適切なことを言うことがあるが、もちろん祖母自身に問題がある場合もあるが、その一方で、祖母だけでは入手不能な情報が背後にあり、それが元で祖母が不適切なことを言う場合がある。そしてその場合利益を得るのは親。祖母のつまらない発言の背後には親がいる可能性もある。とにかく今回は祖母の僕に対する心配をなくしてもらいたい、という気持ちがあり、今回四国八十八箇所めぐりに行きました。
12月6日午後東京を出発。新幹線で岡山へ。今回は切符は四国の周遊券を利用。特急で伊予西条まで行く。携帯サイトで予約してあった西条アーバンホテルに宿泊。駅に近くてわかりやすい。西条というと西条高校が高校野球で有名だけど、四国はあちこちに高校野球の有名校があるから四国では珍しくないか。隣のローソンで買い物をしてホテルへ。よいホテルだけれども、夜中に外に猫がいて鳴いていた。猫のせいというわけでないけど、ほとんどで眠れず、朝はぐったりして出立。
翌日早めに伊予小松駅に行く。祖母に勧められていたのは、ここの60番札所横峰寺と香川県の海岸寺。駅からタクシーで行ったが、距離もあり、山間の急峻な悪路を通り、正直なところ僕はびくびくものでした。途中までダムをせき止めてできた湖が左手に見える。どこかからマイクロバスも出ていると聞いたけれども、どこからでているかわからない。タクシーの運転手もバスの話をしていたが、結局行き返りタクシーの利用に決めた。途中から林業組合の管理する有料道路になる。
横峰寺の近くに駐車場があるらしいが、凍結のためそこまでいけず、途中でタクシーを降り、歩き。タクシーには待ってもらった。しばらく山を登っていくが、お遍路さん数人に出会う。年輩の人もいて、さすがに健脚。僕は日頃の運動不足がたたり、ぐったりしかけたけど、しばらく歩くと気分よくなる。ランナーズハイのようなものか。道路はところどころ凍りかけている。
でも歩行には支障なし。
お寺につくと境内は雪。お寺は人気のない様子。隣に納経所があり、奥のほうに明かりが見える。特にお参りはしてもらわず、参拝だけで下山。山の中の閉ざされた寺なんて、なんとなくあこがれてしまう。山寺の雰囲気、世界。自販機もあり。歩いて下山中は、ほとんど雪に降られていた。細かい雪。タクシーの待ち合わせのところに行く。お遍路さんはここら当たりだけでも10人以上すれ違った。歩きは40分以上だと思う。もっと歩いたかもしれない。
タクシーの待ち合わせのところにいると、マイクロバスが止まっていた。これが例のマイクロバスかと思った。車が一台来て、若いお坊さんが立派な車に乗っていた。この辺のお坊さんはお金持ちだなと思ったが、でもこのお寺の場所を考えるとお金持ちであるなしでなく、仕事上必要なものになるのか。車がなかったらなかなか来れないところ。
タクシーで山を降りる。運転手も大変なのか。僕は免許がないけれども、もし免許を取ってもこんなところには来たくない。ふもとに行くと山の天気とは違い、晴れていた。あたたかいくらい。伊予小松近くにも札所はいくつかあったが、先々の予定にどれくらい時間がかかり、お金がかかるかよくわからないので、参拝せず、普通電車で今治へ行く。
今治では最初四カ寺参拝の予定だった。まず54番札所南光坊というのが駅から近い。歩いていくことにしたが道がわからなくなり、駅まで戻る。再度行きやっと道がわかる。途中老人ケアのわざとらしい二人組みに出会う。背後に黒幕がいるのだろう。僕はそれを見てヘルパーなどの仕事は絶対やりたくないと思った。
南光坊は街中の小さなお寺。駅から残り延命寺など三カ寺はタクシーで行くことにした。タクシーの運転手の話に寄れば、国分寺にもよって伊予桜井駅に行くコースを勧められたが、今治駅のロッカーに荷物を置いてきたし、伊予桜井駅は特急が止まらないし、先々お金と時間がどれくらいかかるか予想が出来ない面もあり、国分寺には行かず、仙遊寺に行くことにした。これなら最初から、南光坊もタクシーで行けば今治地区の六カ寺全部行けたかもしれないが、仕方ない。
今治地区は結局五カ寺参拝。54番から58番札所。ほとんどがあまり高いところでなく、仙遊寺のみが少し高いところにある。高台から、街並み、海、島々の景色はすごくよい。今治の街などを見ると「博多ちゃんぽん」という店を見かける。今回は食べなかったがどんなものだろう。「長崎ちゃんぽん」と違うのか。今治から特急で観音寺へ行く。寝不足でコーヒーや自販機のアスパラのドリンクや、オロナミンCを何本か飲む。
観音寺は、観音寺中央高校が以前春の選抜で優勝したことがある。ここもタクシーで69番札所観音寺と隣の68番札所神恵院に参拝。昨年ちょっとだけこの観音寺市に立ち寄ったが、外国人を見かけたが、今回はそうでもなかった。雑駁とした街並みがいかにも地方都市らしい。そういえば以前この観音寺の市長が、学習院OBだと聞いたが、やはりゴルフや英会話などの話をすると、「学習院出身は嘘だろう」と決め付けられているのだろうか。
ゴルフや英会話などの話をすると、「学習院出身は嘘だろう」と決め付けるというのは、元々日本郵政公社や悪徳宗教関係者がやっていたことだが、瞬く間に他人に迷惑ばかりかける政治家やマスコミ、一般市民に広まった。僕に言わせれば、ゴルフや英会話と学歴がどう結びつくのか、ばかげた話である。
観音寺駅に戻ると多度津経由で善通寺駅へ。75番札所善通寺から74番札所甲山寺、72番札所曼荼羅寺、73番札所出釈迦寺、76番札所金蔵寺に行き、その後時間があったら,多度津の海岸寺に行くことにした。タクシーで回る。善通寺はさすがにこのあたりでは大きなお寺です。出釈迦寺の駐車場から、やはり街並み、海、島々が見渡せます。瀬戸内海側でおなじみの風景ですが、なかなかよい風景。タクシーの運転手に勧められ、71番札所弥谷寺に行くことにした。ものすごい階段で、寝不足の身には応えた。一番上まで登る。もう薄暗くなっていたが時計を見るとまだ夕方5時少し過ぎ。12月で日のくれるのが早い。
大師堂はしまっていた。僕は目が悪く、ところどころ電灯がともるけれど、足元が不安。やっとタクシーのところまで戻りました。金蔵寺に着くともうかなり暗く、宿泊先も決まっていないので参拝は翌日にし、金蔵寺駅に行きました。電車で移動しながら宿泊先を探していたけど、携帯サイトでうまく宿泊先が見つからず、坂出駅でタウンページを見る。ビジネスホテルうたづと言うところが近そうなので電話をしたら、部屋が空いているとのこと。
宇多津駅に行き、コンビニで買い物をし、地図で場所を調べたら、駅からかなり距離がある。よくわからないタクシーで行った。こじんまりとしたよいホテル。前の日寝不足でぐっすり寝ました。翌朝、8日ホテルから宇多津駅へ。かなり距離があるような印象で、道に不安があったが、道路標識と少し行くと鉄道の高架が見えるので、それに沿っていけば大丈夫だろうと思い、歩いていく。人権尊重の町と書いてある。人権の問題で何かある町なのだろうかと考えてしまうが、東京など人権尊重とはわざわざ言わないけれども、人権侵害だらけ。人権侵害をする側に権力、大宗教、マスメディア、多数派組織などが加担すると、人権尊重は大変難しい。日本の政治、全面的に否定する必要はないが、かなり悪い。一般市民の心も汚いが。
途中で、78番札所の郷照寺というのがあるらしいのでそこに行くことにした。大きい通りから少し歩く。境内に放し飼いの白い犬がいた。参拝を済ませ大きい通りに戻る途中、一軒の家の前にその白い犬がちょこんと寝ていた。自宅に帰っていたのか。自宅が一番くつろげるのかな。ここにも新鮮市場のお店がある。僕の育った大分県の安岐町にもある。
駅から普通電車で海岸寺へ。海岸寺という駅もある。海岸時はいわゆる、八十八箇所の寺ではなく、別格本山の18番札所。参拝し、護摩木や瓦に祈願文を書く。護摩木に祈願文を書くというのはあちこちのお寺でもやった。和尚さんにお参りということは特にやってもらわなかった。納経というのがあるそうだが、その辺を含め僕は参拝のしきたりというものがよくわからない。でも、でも手洗いをして参拝すればだいたいいいのだろう。わかる範囲で真言は唱えたが、読経は全くやっていない。真言は書いてあるところが多い。
その後多度津経由で金蔵寺へ。駅から近く歩いていけばすぐわかる。駅に戻ると普通電車で多度津、そこから特急を乗り継ぎ、徳島へ。普通電車で立江というところへ行く。近くに19番札所立江寺があり、そこに参拝、そこから普通電車と特急を乗り継ぎ、日和佐へ。ここには23番札所薬王寺がある。駅から少し高い山側のほうに独特の建物が見える。仏教文化というと日本に寝付いた純日本風、和風文化のひとつというようなイメージを持ちがちであるが、四国の八十八箇所めぐりをやると、東南アジア、東アジア、南アジアなどの流れが濃く影響している様子が伺える。ある意味ちっとも和風的ではない。
ここもすごい階段。参拝し、頑張って一番上まで登る。帰りは行きと違う道を通ったら、まるで違うところに降りてしまった。厄除け祈願所があったので、そこで厄除けをお願いする。駅に戻り、特急電車で、徳島へ。携帯サイトでホテルを予約。ホテルクレメント徳島。徳島駅に直結の値段の少し高いホテル。天気が晴れているけど、ときどき小雨も降る。駅に近いホテルにした。
徳島県は今年倉木麻衣さんのライブで鳴門市に来ているが、徳島というと1991年の工藤静香さんのコンサートで徳島市民文化センターに来て以来14年半ぶり。そのときは宿泊しなかったから、徳島市の宿泊は初めて。夜は18階のスカイレストランで食事、スタッフがとても印象のよい人でした。ただこういう値段の高いところで食事をするのは初めてで、マナーがわからない。でも気にせず食べることにしました。オードブルとか、メインディッシュとかデザートとかあるやつ。一つ一つの量が少なく、こんなものでは足りないのではと心配しましたが、食べてみるとおなかいっぱいでとても美味しかった。徳島の夜景も凄くよかった。
朝はバイキングたっぷり食べました。ホテルをチェックアウトすると駅周辺を少し歩きました。14年半前徳島に来たとき、ちょうどJRの徳島駅が改修工事中で今の駅舎ははじめて見る。右手に小さなアーケードがある。これはうっすら覚えていたが、徳山か徳島かどっちだったかなと思い出せないでいたが、今回来てみて徳島だとわかった。ポッポ街というらしい。見ていて14年半前が思い出された。反対側の角のところにラーメン屋があったはず。そこでラーメンを食べ、阿波池田行きの普通電車に乗り、そこから快速ムーンライト高知に乗り、京都へ。そこから快速と普通電車を乗り継ぎ、東京まで戻り、そのまま郵便局へ行き、翌日まで仕事。別にお金がなかったわけでないけど、先々を考えて少しケチった。でもその後はしばらく極貧だった。でもお金がなかったわけではない。借金してお金はあったころ。僕も1995年くらいまで経済的に厳しく、本格的に経済状態が回復したのは、2000年以降くらい。
駅の角のところへ行くと喫茶店がある。少し先に徳島ラーメンの店がある。この店だったかなと考えたが、よくわからない。駅から離れたところのアーケード街は14年半前に行った。市民文化センターの通りで食事をした店があったが、今はどうだろう。行ってみようかと思ったが、まだ時間が8時過ぎくらいでお店が開いてないだろうと考え、そのまま徳島を去ることにした。
次に行くのは霊山寺なので、坂東という駅が近そうだけれども、停車する電車は少ない。行ったばかりで次は1時間半後。一つ手前の池谷は鳴門に行く電車もあり、ここまでは電車が多いので、そこまで行き、そこからタクシーで、1番札所の霊山寺から5番札所の地蔵寺まで行くことにした。霊山寺は僕はれいざんじと読んでいたが、りょうせんじと読むらしい。参拝客もかなりいるようです。運転手に勧められて、10番札所の切幡寺まで行くことにしました。
その後、板野の駅まで戻り、駅前の「ばんどう」という店で食事。ドライカレーを食べる。味はまあまあだけれども、味噌汁付きで汁がつくのだけれども、この汁がなかなか美味しかった。特急で志度駅に向かう。86番札所志度寺へ行く。ここの近くにあのエレキテルの平賀源内の墓があった。この後87番長尾寺で今回の四国八十八箇所めぐりを終わらせようと思った。琴電で瓦町乗換えで行く方法とJRで高松駅まで行き、そこから高松築港駅から長尾に行く方法を考えたが、琴電が少し待ち時間があり、JRはすぐ特急が来るのでJR経由にした。造田という駅も近いのかも知らないが、事前の下調べ不足。栗林公園の乗り換えはよくわからない。
高松築港駅から長尾駅に。昼間だけれど意外に乗客は多い。長尾寺は閑散としたもの。一人おばあさんがいたけれど地元の人か。すぐ駅に戻り、また高松築港駅に戻る。高松は海辺の町らしく、風が冷たく寒い。駅のそばのスーパーにより、お惣菜を買い込み、駅の立ち食いうどん屋でジャコてんうどんを食べ、快速マリンライナー50号、のぞみ28号で東京に戻りました。
三日間の四国八十八箇所めぐりでしたが、四国を去るときは名残惜しく感じたものです。結局四国にいた間参拝したお寺は、八十八箇所のお寺が29カ寺、それ以外が海岸寺など4カ寺でした。総費用は15万円でしたが、この費用は祖母が送ってくれたものです。祖母はいろいろ心配しているようだが、四国八十八箇所めぐりの最中や、帰りのこと、そして東京に戻ってからのことを考えると、相変わらず僕に嫌がらせをする人間は多く、僕に対しデマを流したり、つきまとい、つけまわしをするやつは多いようです。その意味ではわざわざ四国まで御参りに行ったこと、そして祖母のお金は全く無駄になったようなものです。祖母も信仰以前の日本人の心の汚さに気付いてほしい。
仏陀であれ、イエス・キリストであれ、マホメットであれ、八百万の神であれ、弘法大師空海であれ、日蓮であれ、今の日本の政治家や、マスコミ、一般市民の心の汚さを諌めることはもうできないのか。日本は腐りきっている。