あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

野党の審議拒否は本当に妥当な戦術か?

2005年05月21日 23時51分33秒 | 郵政民営化
郵政民営化のための特別委員会設置に対して反対するため,民主党など野党が審議拒否という戦術で廃案に持ち込もうという戦術に出たようです(もっとも,特別委員会の設置は議決されたため,性格には法案自体を廃案にするという意味になるのでしょうが。)。

何の意味があるの?

審議拒否の戦術,これは従前から私は理解ができないものでした。なぜなら,過半数持っている与党であれば,会議が開け,決議もできてしまうからです。
ということは,結局の所,なんの議論もすることなく与党案がそのまま国会の議決=国民の意思ということになってしまうわけです。
もちろん,実際の国会ではすぐにはそのような野蛮なことは行わず,調整が進められることになるわけですが,いざとなれば「えい,議決だ」となってしまいます。それに対して,仮に審議拒否しながら「卑怯だ,けしからん」というとすると,それは筋違いなのではないでしょうか。
本当にこの法案に反対するのであれば,むしろ本会議で議論をするべきではないでしょうか。しかも,牛歩戦術とかではなく,「演説」により,国民に対し,何が問題でどうすればよいのか,私たちはこう考えているが国民の皆様はどう考えますか,という点を積極的に示すべきでしょう。
場合によっては,審議拒否とは逆に,「議事場籠城」だってありだとおもいます。もちろん,無意味に籠城するのではなく,ずっとその間与野党間で議論をするという前提がありますが。

正直言います。今,小泉首相が衆議院を解散した場合,私は,「自民党圧勝,民主党惨敗」の結果になると思います。
これは,自民党がすごく良いことをしているからではなく,民主党が残念ながら野党(政権準備党)として国民に対するアピールが不足しているからです。もっというと,今選挙になると,投票率があり得ないくらい低い結果となり,政治離れに拍車がかかってしまうのではないでしょうか。投票率が低ければ,必然的に自民党,公明党が大勝利するということになります。

郵政民営化については,自民党内でも意見が割れています。野党としては,このような議員を取り込むことも視野に置くべきでしょう。とすると,やはり審議拒否という戦術は理解できません。
もし,審議拒否が,政治政策として重要な意味があるのならば,それをもっと国民にアピールしましょう。単に「時間切れ廃案を目指す」程度では,とうてい理解ができません。
国民の視点からの政治,忘れていませんか?

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ ちなみに,他の野党である社民党や共産党については,より一層頑張らなければならないでしょう。
次回の選挙では,冗談抜きで「議席0」もあり得ます。
なぜ前回の選挙で議席が減ったのか,それは自分たちが一番分かっているはずですから,その点を踏まえて政策を検討とするべきでしょう。
少なくとも,「**党が悪い」などと敗北の原因を人のせいにしているとしたら,その時点で政党としての未来はないでしょう。
コメント
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