あれは,あれで良いのかなPART2

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交通違反取締り方法について

2005年05月29日 22時14分33秒 | 裁判・犯罪
昨日車を運転していたら,高速道路入口でシートベルト取締りをやっていました。
私は普段から必ず装着しているため全く問題ないのですが,ただ気になることがありました。

なんで木陰に隠れて取締りをするの?

交通取締の究極の目的は,交通事故撲滅にあるはずです。とすれば,隠れて取締りをやるよりも,むしろ姿をだして「取締りをやってますよ」と行った方が,シートベルト装着率も増えるのではないでしょうか。

同じようなことは,他の取締りでもいえます。特に,速度取締りは,「ネズミ取り」と揶揄されるほど非常に評判が悪い方法です。また,覆面パトカーによる取締りも,実はつい数年前までは本来は違法な取締り方法でした(でも,これで捕まった人の違反は無効にならず,結局有罪になるという判例があります。)。
速度超過や信号無視は非常に危険なので取締りを強化する必要はあると思います。しかし,これらについても,隠れてやるのではなく,むしろ事故が多いとされる地点で,姿を隠さず堂々と取締りをやれば,必然的にその場所で速度超過をするドライバーは減り,結果的に事故が減少すると思われます。
今の取締りは,どちらかといえば,「取締りがやりやすい場所」での取締りであり,事故防止という観点からは,果たして妥当な場所なのか疑問に感じる場合が多いです。
さらに,覆面パトカーによる取締りも,むしろ赤色灯をつけて巡回する方式にするべきでしょう(つまり,普通のパトカーでいい,ということです。)。これにより,パトカーを追い越すような無謀運転をする人はまずいないでしょうから,必然的に法定速度を遵守することになります。
この方式の利点は,「取締りが困難な無謀運転を抑制できる」という点もあります。
実は,昨日の高速道路運転中にも無理な割り込みをしてきたベンツが1台ありました。本当にぶつかるかと思い,ひやりとしたものです。このベンツ,その後も次々と無理な追い越しと割り込みを繰り返していました。
ところが,このような車を取り締まることは難しいです。一方で,こんな奴が事故を起こす原因となることは言うまでもありません。
パトカー巡回方式であれば,このような無理な追い越しなどもしないでしょうし,仮にしていた場合,現認が容易となり,取り締まりが強化されると思います

そんなわけで,交通事故撲滅のためにも,是非とも取締り方法を「原則公開方式」に変更してほしいと思います。こうすることで,違反者からの言われなき誹謗中傷も減るでしょうし,交通取締に対する国民の理解も高まり,結果的に警察に対する信頼の回復にもつながると考えます。そして,なによりも交通事故が激減するのではないでしょうか。

ただし,警察の名誉のために,私たちドライバーに対しても一言。
交通違反とて道路交通法違反という立派な犯罪です。極端に言えば,殺人や窃盗と同じです。」ということを認識しておくべきでしょう。たかが飲酒,たかがスピード違反,たかが信号無視ではないということはわきまえるべきでしょう。


よろしければ続きを読む前に1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ ただ,おそらく一番ネックとなるのは,「ノルマ方式」でしょう。
交通警察には,違反者の摘発数がノルマになっているというのは,今や公然の秘密状態になっています。したがって,公開方式にしたら,確実にノルマは少なくなります。
この点については,ノルマ自体を見直せばよいのです。つまり,「摘発者数」ではなく,「無事故日数」等をノルマとし,事故がない日に交通課に勤務していた警官に対してプラス1点にするなどの制度にすればよいのです。そうすれば,躍起になって,交通事故防止のために公開取締りなどを行うでしょう。もちろん,事故もみ消しなどの不祥事もでるかもしれないというリスクはありますが・・。
また,公開取締りについては,「その場所でしか安全運転をしない」という警察からの反論もあると思います。この場合は,公開取締りと隠れ取締りを併用するなどもありでしょう。公開取締りをすることにより十二分に注意を促しているわけですから,その場だけ取り繕うような運転手は「事故予備軍」といえるため,隠れ取締りによる事故抑止効果は十分認められるからです。

他にもいろいろな手法が考えられます。
いずれにしても,改めて言いたいことは,「取締りの目的は交通事故撲滅にあること。そのために無謀運転を一層するべく取締りを行ってほしい。」ということです。
飲酒運転の検問なんかは,逃げ道がないくらいすべての道路でやってもいいと思います。