予定どおりガソリン税が3分の2以上の賛成で再可決しました。実に56年ぶりの再可決ですが,この決議には民主党と社民党は欠席しました。
暫定税率復活法が再可決、成立 税率引き上げ1日施行(朝日新聞) - goo ニュース
追い越そうとしない民主党
ガソリン税再可決は暴挙だと思います。これについては,多くの方が怒りを表明していますので,ここでは特に触れません。ただ,福田総理の記者会見の内容は,完全に「論理のすり替え」でしたので,総理の会見内容については,賛成反対を問わず,よーく吟味する必要があります。
総理の見解は,結局のところ,「歳入が足らない」「このままだと道路じゃなくて,教育福祉に影響が出る」「一般財源化することでそれをフォローしたい」「でも道路も造るよ」という内容です。5月12日に特定財源の再可決をすること,自民党内で一般財源に反対する道路族がまだ多いことを踏まえ,「あのとき一般財源化するっていったじゃないか」という批判をかわすための逃げ道を作った記者会見です。去年の年金の時同様,「あいまいな表現」でかわしています(現に,年金については,予想どおり「ほら,照合作業だけは3月までにやったでしょう」という解釈で逃げ切りました。)。
来年度の予算の際,仮に福田内閣が別の内閣に替わったとしたら,「誰もやるなんていってないし,あれは福田前総理の個人的見解」というオチになる可能性が高いでしょう。
本当に一般財源するのであれば,暫定税率を作るのではなく,廃止するだけでいいのです。
それはさておき,では民主党は本当にすばらしい政党でしょうか?残念ながら,今日の動きを見て失望しました。それは,「真っ向勝負」をしないで,これまたいつもどおりの「審議拒否」「議会開会阻止」という「永田町の論理」で再可決を阻止しようとしたからです。
これについては何度も言っているとおり,「審議拒否」は国民には「さぼった」としかうつりません。つまり,「民主党って,なんだかんだ言っても結局何もしない口だけの政党だよね」って思われてしまうのです。自民党がこの点を山口の補欠選挙でも指摘してますし,当否はともかく自民党の大島国対委員長から「民主党はもっと反省しろ」と苦言を呈されてしまうのです。
もし,ここで民意をがっちりつかみたいのであれば,議決拒否ではなく「議場にて真っ向勝負」するべきでしょう。そして,その光景を全国民に示すのです。そうすれば,「これを暴挙といわずに何という」という民主党の主張にも説得力が出てくるのです。
もっといいましょう。今の民主党は「自民党の背中を追いかける」ことに専念しています。それはそれでいいことでしょう。しかしながら,「自分が政権を取ったらどうするか」というビジョンが,実はまだ国民に示しきっていません。例えば,今回の暫定税率,民主党は反対しているが,では歳入欠陥をどうするのか,道路政策はどうするのかなどについて明確な見解が示されていません。
つまり,民主党は「自民党に追いつこう」ということには必死になっていますが,「自民党を追い越そう」ということまで考えていないと言わざるを得ません。これでは,仮に政権を取ったとしても,「その時点でゴール」となってしまうため,その後あっという間に自民党に抜かされてしまいます。つまり,「三日天下」になりかねません。
民主党は本気で国民生活第一の政党で政権を取ると考えているのであれば,そろそろ「永田町の論理」とおさらばして,「真っ向勝負」の議会運営を考えるべきでしょう。
当然,自民党は,今回の再可決について,堂々と自分の選挙区で有権者に説明するべきです。支援者だけではなく,有権者に「ガソリン税再可決は必要なんだ,そうしないと道路が造れないので,国民生活がずたずたになるんだ」と堂々と説明するべきです。教育や福祉が云々という逃げ口上を使ってはいけません。やはり「真っ向勝負」するべきです。真っ向勝負ができないなら,今すぐ議員を辞めてください。
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ガソリン税再可決は暴挙だと思います。これについては,多くの方が怒りを表明していますので,ここでは特に触れません。ただ,福田総理の記者会見の内容は,完全に「論理のすり替え」でしたので,総理の会見内容については,賛成反対を問わず,よーく吟味する必要があります。
総理の見解は,結局のところ,「歳入が足らない」「このままだと道路じゃなくて,教育福祉に影響が出る」「一般財源化することでそれをフォローしたい」「でも道路も造るよ」という内容です。5月12日に特定財源の再可決をすること,自民党内で一般財源に反対する道路族がまだ多いことを踏まえ,「あのとき一般財源化するっていったじゃないか」という批判をかわすための逃げ道を作った記者会見です。去年の年金の時同様,「あいまいな表現」でかわしています(現に,年金については,予想どおり「ほら,照合作業だけは3月までにやったでしょう」という解釈で逃げ切りました。)。
来年度の予算の際,仮に福田内閣が別の内閣に替わったとしたら,「誰もやるなんていってないし,あれは福田前総理の個人的見解」というオチになる可能性が高いでしょう。
本当に一般財源するのであれば,暫定税率を作るのではなく,廃止するだけでいいのです。
それはさておき,では民主党は本当にすばらしい政党でしょうか?残念ながら,今日の動きを見て失望しました。それは,「真っ向勝負」をしないで,これまたいつもどおりの「審議拒否」「議会開会阻止」という「永田町の論理」で再可決を阻止しようとしたからです。
これについては何度も言っているとおり,「審議拒否」は国民には「さぼった」としかうつりません。つまり,「民主党って,なんだかんだ言っても結局何もしない口だけの政党だよね」って思われてしまうのです。自民党がこの点を山口の補欠選挙でも指摘してますし,当否はともかく自民党の大島国対委員長から「民主党はもっと反省しろ」と苦言を呈されてしまうのです。
もし,ここで民意をがっちりつかみたいのであれば,議決拒否ではなく「議場にて真っ向勝負」するべきでしょう。そして,その光景を全国民に示すのです。そうすれば,「これを暴挙といわずに何という」という民主党の主張にも説得力が出てくるのです。
もっといいましょう。今の民主党は「自民党の背中を追いかける」ことに専念しています。それはそれでいいことでしょう。しかしながら,「自分が政権を取ったらどうするか」というビジョンが,実はまだ国民に示しきっていません。例えば,今回の暫定税率,民主党は反対しているが,では歳入欠陥をどうするのか,道路政策はどうするのかなどについて明確な見解が示されていません。
つまり,民主党は「自民党に追いつこう」ということには必死になっていますが,「自民党を追い越そう」ということまで考えていないと言わざるを得ません。これでは,仮に政権を取ったとしても,「その時点でゴール」となってしまうため,その後あっという間に自民党に抜かされてしまいます。つまり,「三日天下」になりかねません。
民主党は本気で国民生活第一の政党で政権を取ると考えているのであれば,そろそろ「永田町の論理」とおさらばして,「真っ向勝負」の議会運営を考えるべきでしょう。
当然,自民党は,今回の再可決について,堂々と自分の選挙区で有権者に説明するべきです。支援者だけではなく,有権者に「ガソリン税再可決は必要なんだ,そうしないと道路が造れないので,国民生活がずたずたになるんだ」と堂々と説明するべきです。教育や福祉が云々という逃げ口上を使ってはいけません。やはり「真っ向勝負」するべきです。真っ向勝負ができないなら,今すぐ議員を辞めてください。
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GWの間にしっかり頭を冷やしてほしいですね!!
とにかく,与野党議員とも,一度よーく考えてほしいものです。
まぁー。税金を取ることと、支持率の計算しかできない人々の集まりですね?25円に戻すより、例えば15円や20円に抑えてたほうが、税収が上がるような気がしますがね。安いほうが、購買意欲上がるのですから。
民主党も金魚の糞なのかな?ってこの件で思ってしまいました。だったら、どこを支持すればいいか難しいですね?しっかりした理由を述べた上で反論できる人が出てくることを望みます。
地方が高速道路とか言ってますけど、要らないと思う。ただの通過点になるだけで(ディズニーピクサーの「カーズ」の街のように)、地方収入は減る可能性が高いと思います。うちの実家のある自治体もそうです。病院(特に産科)も買い物も市外か県外での利用のほうが多い気がします。地方格差拡大になりかねません。
また環境の観点から考えても、道路作るのに山を切り開いたりして自然が壊され、動物たちの住みかが奪われ、悪影響間違いなしです。
今回の暫定税率の問題で,一番抜けていたのが「本当に必要な税金なのか否か」というそもそも論の議論だと思います。道路が必要だということも分かる,税金の無駄使いがあることも分かる,景気が悪くて国民生活が圧迫していることも分かる,では,これから何をどうするのがよいのか,ということがほとんど議論されていませんでした。単に,「いる,いらない?」の二択議論に終始してしまった点が本当に残念でなりません。
道路整備ですが,おっしゃるとおり,道路を造れば地方が活気づくというのはまやかしです。もちろん,そういう地方も出てくると思いますが,基本的には「大都市に吸い上げられるだけ」ということになりかねません。
そうした懸念も含め,さらには環境問題(これも議論のすり替えをしていましたが)も含め,本気で本質を議論してほしいものですね。
皆、信用出来ない、政策は??
労組付で、人件費とか出来ないし
ガソリンも、反対してるけど、本当は税金欲しかったりして、???
ガソリン上げて、自民離れ加速させてから選挙した方が、民主党等お得ですから。使い道しっかり出して欲しいです。公務員改革法案出来ない様、ずらさせられてる所もありだそうです。
民主党は確かに、今のままでは政権が取れない感じです。「王手」をかけても逃げられっぱなしで、詰めが甘いのでは?仮に取れても、首相候補はせいぜい鳩山君でしょう。
福田君の説明では、ちっとも苦しい判断とは思えませんし、本当にそう思っているのなら、これからは公用車のガソリンも、自腹で買ったらどうでしょうか?
民主党の場合,労組が支持団体なので,大胆な人員削減策には及び腰となります。
ただ,こんな時代だからこそ,「しがらみを断ち切る」といって大鉈が振るえるような政党になれば,おそらく一気に国民の支持が得られるかもしれません。
もっとも,まずは「一致した見解」を示すことが大切でしょうが。
本来は,「暫定」ですから,廃止されるのが「普通の光景」なのです。いわば,「異常事態の継続」というのがこの暫定税と言えます。
もっといえば,財源がない云々を言いますが,「異常事態をあてにした財政計画」自体に無理があるといえるでしょう。そういう意味でも,ガソリン税がなければ道路が造れないと言うのは単なるまやかしだと思います。
文句を言われることになる民主党…それがイヤだから、今はどこかで
総選挙で過半数を獲得しないよう…でも自公にフリーハンドを渡さないよう…
どこかでうま~く下手を打つタイミングを待ってたりして(笑)。
民主党の場合,一番の問題点は,「政権を取った場合,果たして一枚岩として政権運営できるか」という点でしょうか。早々に内紛が発生してしまい,内閣不信任案が出されあっという間に民主党政権終焉,なんていうオチが待っているかもしれません。
それを踏まえて,自民,民主の大物は,お忍びで「政権再編」の準備をしているのかもしれませんね。