市町村合併も一段落尽きましたが,財務大臣の諮問機関である財政審は,小中学校の統合化を進めることで,経費削減が図られる旨の答申を出す予定とのことです。
公立小中学校の統合、経費削減効果を強調へ 財政審(朝日新聞) - goo ニュース
経営合理化と教育効果は別問題だぞ
財政審は,あくまでも「歳出削減」,すなわち無駄な税金の支出を減らすという観点を主眼に審議をしています。したがって,教育についても教育効果というものをあまり考えていないものと思われます。
確かに,市町村合併の一つの狙いは,「公共施設の集約化」にあります。当然,学校も例外ではありませんから,合併の恩恵を最大限受けるのであれば,小中学校の合併も促進するべきであると思われます。
しかし,小中学校の役割を考えてみると,それは紛れもなく「人材育成」に他なりません。したがって,時には採算度外視の教育方針も重要なのです。むしろ教育の場合には,「どのような効果を望むか」というゴールから必要な手順を定めていくことが重要となります。そこには,経費よりも効果が優先されるのです。
例えば,担任二人制や少人数学級などは,当然経費は通常の倍近くかかりますが,一方で教育効果はかなり期待できます。ところが,経費削減を前提にすれば,財政課再度から見た場合,これらの施策はすべて「無駄遣い」として扱われてしまうのです。
また,学校は地域コミュニティの中核施設という位置づけもあります。市町村合併によって地域コミュニティが大きく変化した町はほとんどないでしょうから,市町村合併によってもこの性格は残っているはずです。とすると,無理に学校を統廃合することは,地域コミュニティにも影響を与えかねません。
もちろん,無尽蔵に経費をかけていいとはいいません。それ相当な削減は必要でしょう。ただし主眼におくこと,それは「子供の将来」をしっかり見据えて予算を考えるということが大事なのではないでしょうか。
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http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070522/1179816023
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財政審は,あくまでも「歳出削減」,すなわち無駄な税金の支出を減らすという観点を主眼に審議をしています。したがって,教育についても教育効果というものをあまり考えていないものと思われます。
確かに,市町村合併の一つの狙いは,「公共施設の集約化」にあります。当然,学校も例外ではありませんから,合併の恩恵を最大限受けるのであれば,小中学校の合併も促進するべきであると思われます。
しかし,小中学校の役割を考えてみると,それは紛れもなく「人材育成」に他なりません。したがって,時には採算度外視の教育方針も重要なのです。むしろ教育の場合には,「どのような効果を望むか」というゴールから必要な手順を定めていくことが重要となります。そこには,経費よりも効果が優先されるのです。
例えば,担任二人制や少人数学級などは,当然経費は通常の倍近くかかりますが,一方で教育効果はかなり期待できます。ところが,経費削減を前提にすれば,財政課再度から見た場合,これらの施策はすべて「無駄遣い」として扱われてしまうのです。
また,学校は地域コミュニティの中核施設という位置づけもあります。市町村合併によって地域コミュニティが大きく変化した町はほとんどないでしょうから,市町村合併によってもこの性格は残っているはずです。とすると,無理に学校を統廃合することは,地域コミュニティにも影響を与えかねません。
もちろん,無尽蔵に経費をかけていいとはいいません。それ相当な削減は必要でしょう。ただし主眼におくこと,それは「子供の将来」をしっかり見据えて予算を考えるということが大事なのではないでしょうか。
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「学校が大きくなって友達が増えた」という喜びの声を保護者から聞いた,という話を記事では伝えていましたが,一方で「なじめなくなった」「いじめられるようになった」という話も当然あるでしょうね。
政府は「小さな政府」を目指しているのに,学校は「大きな学校」を目指すというのも,何かベクトルの向きが違うような気がします。
何もすべて個人指導がいいとはいいませんが,やはり学校には「ちょうど良い大きさ」というのがあるといえますから,財政云々よりもまずは「教育効果の大きな規模」を見いだし,それに向けた整備をすることが大切といえるでしょうね。
古のロボットは,合体することでパワーが上がりましたが,小学校と中学校が合体して生まれるのは,イジメの増加と減少する校長ポストといった感じでしょうか?
教室,体育館などの容量は大丈夫なんでしょうかねえ?
余談ですが,私の職場は,本社から分離したおかげで気楽ではありますが,客からすれば不便を極め,よく苦情沙汰に発展します。
確かに厳しい財源の中,財政再建が叫ばれており,とにかく無駄を省くことばかりが強調されています。
もちろん,無駄を省くこと,合理的な事業にすることなどは重要なことなのですが,中には「財政の合理化,効率化」よりも「無駄を承知で行わざるを得ない事業」というものもあります。
病院や学校などはまさにその一つといえるでしょう。
大切なことは,「合理化,効率化できる部分」と「絶対に確保しなければならない部分」をしっかりと切り分けた上で事業全体を見直すことといえるでしょう。
学校の合併も,効率化だけの観点ではなく,教育効果という最も重要な部分の検討をする必要があるでしょうね。
行財政改革として、行政の本質をしっかりと見極め認識しておかなくてはいけないところとしっかりとした棲み分けができるようにならなくては、教育、医療、文化などは、地方においても特に厳しいもの(生活をしていくこと)になってしまいます。
おっしゃるように、こうした分野においても漫然とした中で運営することは許されることではありません。
しかし、こうした生活することに優先順位の高い分野に採算性や費用対効果ばかりを誇張することは根幹を揺るがす事態にならないか不安を感じてしまいます。まだ先にやらなくてはいけないところをもっと議論と改革すべきと感じてしまいます。(自分の町同様)
長々ごめんなさい^^;