後期高齢者医療制度における混乱が相変わらず続いているようです。
15日から年金天引き=75歳以上の医療保険料-高齢者から批判の声も(時事通信) - goo ニュース
2年前に強引ながら決まっていたのになあ
とかいいながら,私もちょっと自身がなかったので自分のブログを確認したところ,2年前の5月18日に衆議院の委員会で強行採決をしたようでした(詳しくはこちら)。この際,既に大半の人が負担増になることははっきりと明示されていたようです。
とすると,ここへきて急に大騒ぎをするのはもはや手遅れ,っていうことになります。反対運動であれば,もっと前からやるべきでした。
ちなみに,民主党はこの強行採決に猛反対しましたが,残念なことに「審議拒否」という対抗手段にしかでなかったため,この強行採決のことやこの時点で具体的な問題点を国民に伝えること,さらには,その後継続的にこの問題を検討することなどをほとんど行っておらず,結果闇に葬られてしまいました。
2年前の強行採決の背景は極めて単純で,時の小泉首相と小泉チルドレンブームで支持率が高かったということに便乗して一気に諸法案を通過させていた,ただそれだけのことなのです。そして,その小泉チルドレンを選んでしまったのは他ならぬ私たち有権者です。当然,棄権をした人も選んだ人の1人と同視できます。
っていうことは,今回の騒動,大半の人については「自業自得」という側面もあるのです。
そういってしまうとちょっと乱暴ではありますが,先のガソリン税しかり,選挙をないがしろにするとどうなるかということを身をもって体験できたことでしょう。
とはいえ,この制度,破綻寸前の医療保険制度の見直しという観点からすれば100%悪法とも言い切れません。したがって,賛成する人も当然います。だからこそ,選挙で白黒つけるのが大切なのです。国民は「安い老人保健」を望むのか,「健康保険財政の破綻はやむを得ない」ということを望んでいるのか,はたまた「救済策のある老人保健」を望んでいるのか,これは各政党の主張を聞いて国民が選択すればよいのです。
ただ,今回の騒動で非常に驚いたことがあります。それは,「国会議員の勉強会」です。2年前と議員の構成はほとんど変わっていませんので,基本的な部分は当然2年前に把握しているものだと思いました。
ところが,今回の勉強会で「初めて制度の内容を知った。」とか「問題の多い制度である。」などとう声が与党内から挙がってきたのです。これはビックリ。じゃあ,2年前は何を根拠に賛成に票を投じたのか,と言いたいものです。
個人的には,今回の制度,2年前にも書きましたとおり,一定の負担増自体は仕方ない部分もありますが,「取りやすいところから取る」という発想ではなく,「まず支出部分で削れるところを削る」という視点の見直しが必要なのではと思います。これには当然メインスポンサーたる医師会が大反対するでしょうが,こうした部分にメスを入れれば,多少なりとも制度に対する理解も得られるというものです。
「ただ取るだけ」では,賛同は得られません。
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TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/c1c698b60d59127fc1ee58894ed05e87
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/f93fd58cd8d9e52b562aa16b90b99232
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2年前に強引ながら決まっていたのになあ
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とすると,ここへきて急に大騒ぎをするのはもはや手遅れ,っていうことになります。反対運動であれば,もっと前からやるべきでした。
ちなみに,民主党はこの強行採決に猛反対しましたが,残念なことに「審議拒否」という対抗手段にしかでなかったため,この強行採決のことやこの時点で具体的な問題点を国民に伝えること,さらには,その後継続的にこの問題を検討することなどをほとんど行っておらず,結果闇に葬られてしまいました。
2年前の強行採決の背景は極めて単純で,時の小泉首相と小泉チルドレンブームで支持率が高かったということに便乗して一気に諸法案を通過させていた,ただそれだけのことなのです。そして,その小泉チルドレンを選んでしまったのは他ならぬ私たち有権者です。当然,棄権をした人も選んだ人の1人と同視できます。
っていうことは,今回の騒動,大半の人については「自業自得」という側面もあるのです。
そういってしまうとちょっと乱暴ではありますが,先のガソリン税しかり,選挙をないがしろにするとどうなるかということを身をもって体験できたことでしょう。
とはいえ,この制度,破綻寸前の医療保険制度の見直しという観点からすれば100%悪法とも言い切れません。したがって,賛成する人も当然います。だからこそ,選挙で白黒つけるのが大切なのです。国民は「安い老人保健」を望むのか,「健康保険財政の破綻はやむを得ない」ということを望んでいるのか,はたまた「救済策のある老人保健」を望んでいるのか,これは各政党の主張を聞いて国民が選択すればよいのです。
ただ,今回の騒動で非常に驚いたことがあります。それは,「国会議員の勉強会」です。2年前と議員の構成はほとんど変わっていませんので,基本的な部分は当然2年前に把握しているものだと思いました。
ところが,今回の勉強会で「初めて制度の内容を知った。」とか「問題の多い制度である。」などとう声が与党内から挙がってきたのです。これはビックリ。じゃあ,2年前は何を根拠に賛成に票を投じたのか,と言いたいものです。
個人的には,今回の制度,2年前にも書きましたとおり,一定の負担増自体は仕方ない部分もありますが,「取りやすいところから取る」という発想ではなく,「まず支出部分で削れるところを削る」という視点の見直しが必要なのではと思います。これには当然メインスポンサーたる医師会が大反対するでしょうが,こうした部分にメスを入れれば,多少なりとも制度に対する理解も得られるというものです。
「ただ取るだけ」では,賛同は得られません。
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このまま暫定税率が復活すれば、また土建屋と役人が儲かるだけです。
一般財源化してもそれは変わらないでしょう。
なんでそこを変えようとしないのでしょうか?
政治家は国民なんて向いてません。
支持者です。
支持者は当然社長が中心ですからね~
当たり前ですね。
もう行動を起こすしかないと思ってます。
でも政治をタブーする社会的風潮は強いよね。
一般財源化しても,結局は「首長がそれをどう使うか」だけの問題なので,よほどの人でない限り,インフラ整備という名目ですべてが土建屋に流れてしまうでしょう。そして,当然その一部がキャッシュバックしてくるのです。
本当に国民を向いている政治家が現れるのを待つしかないのでしょうか。
ちなみに,今の選挙制度では,やる気があっても,金もコネも知名度もない一般人が国会議員になるのは至難の業です。
お年寄りから医療費を取ること自体はどちらかといえば賛成です。なぜならたいした病気でもないのに必要以上の通院や入院をされている方も少なくないと思います。井戸端会議のような雰囲気の所もありそうですし。また子供や現役世代健康でないとこれも成り立たないからという観点から考えても。(自分が心配性で、医療費けっこうかかってますので、あまり言えませんが)ただ、治療が必要な慢性的な病気や重度の病気を持ってる人、経済的に大変(近くに身内もいなくて、年金生活で精一杯の世帯)な人には何かの手立てが必要かと思います。
いままでの国会運営?の実態見てるとお金の使い方、仕事の仕方がなってない。おっしゃるとおり、支出の方法を考え直してほしいですね?
あと医療体制がぐちゃぐちゃになってる現状をどう立て直すか考えてほしいです。医療で言えば、医療費の内訳で疑問符がつくのもたびたび見かけますが?
やっぱ、勉強するしかないか・・・。
この問題,「とにかく分かり難い」というのが最大の問題かと思います。
医療保険の現状を踏まえると,基本的には「高齢者負担の増加」自体は必要だと思います。ただ,そのことをもっと正直に事前説明することが政治家としての責任だったのでは,って思います。選挙のことをだけを気にしてきれい事だけで済まそうとしたことが,この問題を複雑にした事情かなあ,って思います。