あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

いろんな裁判等をまとめてポン

2006年04月01日 23時18分25秒 | 裁判・犯罪
今週はほとんど記事が書けませんでした。
年度末で忙しかった(送別会や送別会,さらには送別会など)。
一方で,気になるニュースは山ほどありました。
そこで,ちょこっとダイジェスト的に書きたいと思います。

1 松本被告,控訴棄却決定
  裁判所の対応は当然です。被告人の権利を守るために憲法や刑事訴訟法がありますが,一方で,権利の濫用まで許していません。
  控訴趣意書が書けないのであれば,かけない理由も含めて法律的に構成した控訴趣意書を提出するのが弁護士の職務ではないでしょうか。
  例えば,控訴趣意書の中で「被告人は心神喪失状態にあり,裁判に耐えられない」という旨も記載しておけば,少なくとも裁判所は形式違背を原因として棄却決定はせず,実態判断をしたはずです。

2 町田立て籠もりもどき事件
  なぜ,警察官がその建物に犯人がいると誤解したのか分かりませんが,この点は警察側の捜査ミスだと思います。検挙に反省し,犯人逮捕に努めてほしいものです。
  一方で,いつものとおり何も知らないコメンテーターの一部が,「なぜ早く踏み込まなかった」と知ったかぶりコメントをしていました。
  人の家に踏み込むときには「逮捕状」か「捜索令状」が必要なのです。逃げ込む犯人を目撃しているのならば,「現行犯」としてそのまま家に踏み込んでもいいですが,このケース,明らかに現行犯ではないので(現行犯なら,5時間も空き家をにらめっこしない),令状なければ誰も入れません。
  今回の事件も,結局家人関係者の協力を得て,あくまでも任意で家に入れてもらったに過ぎません。
  もし,これが手ぬるいというのであれば,そういうコメンテーター宅には,早速用もないのに警察官が自由に立ち入れるようにしてみましょう。当然,それも容認した上でコメントしているはずでしょうから。

3 村岡氏無罪判決
  この判決,注意したいのは,「村岡氏は政治献金に無関係。やったのは橋本元総理」と言い切っているわけではありません。
  あくまでも,「証拠が足らない」といっているだけです。
  また,橋本氏の関係が判決で出てきたのは,滝川氏の証言の信用性(証拠としての価値)がないことの理由として上げているに過ぎません。
  つまり,別に「村岡氏シロ,橋本氏クロ」と言っているわけではないのです
  もっとも,これは高裁に控訴されました。よって,今後の推移を見守りましょう。

4 国立マンション訴訟,住民敗訴
  景観権が認められただけでも収穫です。
  しかし,今回の件については,敗訴はやむなしと考えます。それは,「後出し条例」だったからです。
  結局,景観を維持したいのであれば,マンション計画が起こる遙か以前から条例による保全をしておくべきでした。それを,計画が出てから条例を作ることは,逆に業者にとってみると,「多額の資金をかけているの,そりゃないよ」っていうことになります。
  よって,結論としては妥当だったといえるでしょう。
  あとは,当然の話ですが,国立の住民としては,例え当該マンションの住民であっても,分け隔てなく共に仲良く国立の景観を楽しむ間柄になっていることでしょう。それだからこそ,裁判所も景観権を認めたといえます。
  もし,マンション住民に対して憎しみの感情やつまはじきを行うのであれば,その瞬間,この訴訟は「単なるエゴ訴訟」という評価に変わってしまいます

以上,まとめてざくざくでした。

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前原党首まで突き落とされ,一大政党制の実現か?

2006年04月01日 22時50分40秒 | 政治
川崎市のマンションで発生した児童突き落とし事件及び女性突き落とし未遂事件の犯人が自首し,逮捕されたようです。ひとまず地域住民としては安心でしょうが,それにしてもなんでこんな事件が発生するのでしょうか。今後の動機解明などを待ちたいと思います。
ところで,突き落とし事件,実は川崎のマンションだけではありませんでした。
民主党というマンションでも,永田という議員によって,前原党首が党首のいすから突き落とされるという事件が発生したようです。

今後の民主党やいかに!

クリーンなイメージを前面に出した岡田前党首が総裁選挙に大敗したことにより辞任し,その後任として,「戦う民主党」をベースにするべく,クレバーな前原党首が誕生したわけです。
しかしながら,若さ故という訳ではないでしょうが,自民党の小泉総理からは完全に見下された感じであったほか,党内からも年下の若造の言うことには応じないぞ,みたいな雰囲気もあって,前原党首は,さながら「28歳くらいで税務署長になった旧大蔵官僚」みたいな感じだったのではないでしょうか。正直,相当な重圧だったと思います。

さて,後任人事について既に様々な名前が挙げられています。誰がなっても私個人には何の関係もないのですが,ただ一つだけ希望を言わせてもらうと,「民主党の方向だけを見ている人は党首にならないでほしい。民主党のお家騒動よりも国民生活を第一に考えてくれる人が党首になってほしい」ということです。
冷たいようですが,有権者は,別に民主党がどうなっても知ったことではありません。しかし,それによって肝心な国民生活についての議論が一切行われないとすれば,それは切実な問題ですし,それをおざなりにすれば,それこと信用失墜行為といえます。
党首たるもの,まず国民の方向を見てくれる方であることを強く希望したいものです(当然のことながら,民主党以外の党首にも当てはまりますが。)。

とはいうものの,現実的にはなかなかそのような人材はいないでしょう。
とすると,今のままでは,民主党は有権者から「政権は任せられない」というレッテルを貼られたままに終わってしまう可能性があります。すると,来年の参議院議員選挙でもまともな戦いができない他,次回の衆議院議員選挙においても勝ち目はないでしょう。
すると,日本も「一大政党制」に逆戻りです。
自民党政権が悪政であるとまではいいませんが,何事もお目付役が必要です。是非とも,民主とも実力を付けて,お目付役にまで戻れるようになってほしいものです。立派なお目付役がいれば,自民党も緊張して政治を行うことができるでしょうし,この緊張関係の糸が切れたときは,政権交代も可能といえるでしょう。

頑張れ,民主党。気を抜くな,自民党。

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