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きゅうりとなすに乗る?

2019-07-12 18:58:58 | ◇ しきたり

精霊棚(しょうりょうだな)は、盆に先祖や精霊を迎えるのに、お供えをする棚のことです。

盆棚ともいいます。


⇒本覚寺

この棚には、キュウリとナスが飾ってあります。

じっと見ていたら、馬と牛に見える?



13日が盆入りで迎え日ですから、お迎えの乗り物が必要です。
それがキュウリの馬です。
馬は足が速いですから、早く迎えに行って早く連れて帰ってくる。

16日は送り日ですからあの世へまた帰られます。
ゆっくりと帰ってください。
この世の景色を存分に見れるようにと、ナスの牛がその乗り物です。

お迎えする人の気持ちが表れていますね。

なぜ、キュウリとナスなのかは、はっきりしません。
今では、キュウリもナスも季節を問わず食べることができますが、本来の旬の季節は夏です。
昔は温室などもないですから、その時収穫できる野菜を使ったのでしょう。
そうした夏野菜の中で、馬、牛に似合いそうな野菜を選んだのでしょうか。

今なら、馬といえばニンジン
牛といえば、大根あたりがふっくらした感じと色白で選ばれるかもしれませんね。
こちらの組み合わせのほうが、いいんじゃないかと思ったりもしますが・・・・



ただ、見慣れないし、紅白ですので、しっとりしたお盆の雰囲気には合わないかもしれません。
それに、今ではいつでも食材としてあるものですが、本来の季節感がずれていますしね。

合点がいかなくても、長く続いてきたことはそれなりの重みを持つものですから、キュウリとナスでいいんでしょうね。
伝統のひとつは、そういうことかもしれません。


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