神奈川県立美術館で開催中の「フィリア―今道子」展」
⇒神奈川県立美術館
魚や果物などの食材と、靴や帽子といったモノを組み合わせてオブジェを作り、自然光の下で撮影し印画紙に焼き付けるたモノクロームの作品です。
摩訶不思議な奇怪で幻想的、グロテスクでもあり美しくもあり作家の独自の世界
光沢の闇のような・・・・
キャベツがセーターを着て椅子に座っている
何か言っているような・・・・・
よくあるスニーカーですが、靴紐がイカです。
自分の手でイカの靴紐通して結ぶことを想像すると、なんともいえない気持ちになります。
⇒AERAdot
帽子のサイドに魚の鯵が整然と並び、そのトップにドクロが眠っているのか起きているのか
⇒神奈川県立美術館
帽子を征服した魚の頭に支えられてドクロの冠
ドクロと魚は死んだもの
まるで帽子が生きているように感じる
作品は自然光、昼間の陽の光があるときに限ります。
だから製作はこうなります。
「魚は朝採れのものを買ってくるのですが、そこから捌いて、オブジェを作り、日が落ちる夕方までに撮り終えなければいけません」
「ですから撮影をするときは人が変わったように集中して制作します。」((⇒IMA))
制作現場そのものが異次元の世界に違いありません。(昼間のドラキュラ?)
初期からの一貫した作品のスタイルについて、今氏はこう答えています。
「自分の体の中にある水源から来ているもの」(⇒IMA)
誰にでも自分だけの水源がありますが、今道子さんのような水源はやはり特別です。
それでも一人一人違う水源があるのですから、それを絶やさないようにしていきたいものです。
ジェンダーについても最近よく話題になりますが、自分の中に自然と湧き出る水源を大事にしないで、どうするの?ということですね。
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