お釈迦様が瞑想を続け悟りを開いたとされる菩提樹の木
菩提樹はサンスクリット語でボーディ・ドルマ(bodhi-druma)と呼ばれます。
bodhi・・・悟り
druma・・・樹木
「悟りの木」が菩提樹の意味です。
インドの都市ブッダガヤのマハボディ寺院
釈迦が過ごし悟りを開いた場所は世界の仏教徒の巡礼の地として世界遺産に登録されています。
⇒UNESCO
ここにある菩提樹の下で釈迦が瞑想して悟りを得たとされています。
お釈迦様が生きていた時代は紀元前500年ごろ(生まれた年については諸説あり)ですので、この木が当時の菩提樹そのものではないですが、いわば血を分けた直系の末裔ということになるようです。
⇒Bihar Ek Virasat
現在日本で菩提樹といえば、中国原産のアオイ科シナノキ属の木のことを指します。
本来の菩提樹は、インドなどに分布するクワ科イチジク属の木です。
印度菩提樹の葉
⇒草木図譜
この菩提樹、中国にわたりましたが
熱帯地方で育つ菩提樹は中国ではうまく育たず
中国ではアオイ科シナノキ属の木が
先が伸びている葉が似ているということで菩提樹と呼ばれるようになりました。
⇒樹木検索図鑑
印度菩提樹はクワ科イチジク属なので、全く違う木なのですが
菩提樹といえば中国産の木をいうようになったのです。
そのため、お釈迦様が悟りを開いたとされるインドの菩提樹を印度菩提樹と呼び区別しています。
インドでは今でも、聖なる木として、ここを訪れこの木の周囲でお祈りをささげている姿が見れるようです。
(訪れたことがないのですが、行けるかなあ・・・・生きている間に・・・・)
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