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織姫星と彦星 宇宙のランデブー

2022-07-06 20:56:50 | ◇ 行事

明日七月七日は七夕
織姫星と彦星が一年に一度天の川を渡って出会う

織姫星の別の名というより中国では織女星(しょくじょせい)、英名ではベガ
彦星は中国では牽牛星(けんぎゅうせい) 英名ではアルタイル
星座でいうと、ベガはこと座、アルタイルはわし座
そしてはくちょう座のデネブとともに、夏の大三角形と言われます。


⇒Astro Arts

織姫星と彦星の伝説

織姫は毎日毎日はた織りの仕事に精を出していました。
それを見かねた織姫の父親である天の神が、婿を探しに出かけた。
そこで、牛飼いの彦星を見つけ、熱心に働く好青年だと織姫に会わせると、二人は、お互いに一目ぼれ。
目出度く結婚となったのです。

ここまではよかったのですが、二人ともあまりの幸せな気分ですっかり仕事を忘れてしまったのです。
織姫は、機織りをせず、彦星は牛の世話をせず
天の神はとうとう怒り、二人を引き離しました。
織姫は毎日毎日泣くばかり。
天の神は、仕方なく1年に一度は会えるようにしたという話です。

二つの星の間には天の川
英語ではMilky Wayと名付けられ、ギリシア語galaxy(乳)の意味が由来です。
これはギリシア神話に基づいています。


⇒Greek Legends and Myths

神々の王ゼウスが、正妻のヘラとは別の女性アルクメーネとの間に子供を授かります。
ヘラは嫉妬しますが、ゼウスはその子供にヘラが眠っている間に授乳させようとします。
ヘラの乳は不死身の力を与えると信じられていたのです。
しかし、ヘラが目を覚まし、自分の知らない子供が乳を飲んでいるのを見て、その子を引き離します。
その時、ヘラの乳が宙に舞い天の川となったという話です。
この赤ん坊の名は、ヘラクレス
後にギリシア神話の英雄となりますね。

さて、天の川はさむ彦星と織姫星
雨が降ると天の川を渡れず、二人は会えません。
この雨を催涙雨(さいるいう)といい、二つの星の涙と言われています。
今日も雨模様ですので、どうでしょうか・・・・・・

この1年に一度会える機会ですが、二人の距離は約15光年!
1光年というと、光が届くのに1年かかるということですので
約9.5兆キロメートル!ということらしいです。
とうことは、15年ですから・・・・・・(計算してもあんまり意味がないです)
出会える?なんて、俗人の尺度で測っては、元も子もありませんね。
そういうものではありませんから。

宇宙は広いんですね。
もしかしたら、織姫星と彦星にとって1年に一度というのは、長く感じるものではないかもしれません。
何億年と続く時間の中の1年ですからね・・・・

天の川

⇒HONDA

織姫と彦星が二人の間に横たわる天の川にかささぎが集まりその羽を合わせて橋となり、それを渡って日本では彦星が織姫押しに会いに行くということらしいです。
もしその現場にいたら(ありえないですが)壮大なロマンの光景が見れるでしょうね。

七夕が七月七日というのは間違いないところですが、これは旧暦の七月七日です。
現代の暦に直すと、今年は8月14日です。(年によって違います)
この日を伝統的七夕と言うそうです。
人の都合でしょうが、彦星と織姫星には1年に二度のチャンスがあるということになります。

国立天文台の「伝統的七夕の日にちなんで、多くの人が暗い夜空に光る星と天の川を楽しめるよう、明かりを消して星空に目を向けよう」という呼びかけをしています。(⇒国立天文台
確かに地上は電気の光が多すぎて、星空の光をゆっくり楽しむとはいきませんからね。

灯りをを消して・・・・いいかもしれません
ただ、天候が不安定ですから、どうなるのでしょうか
雷が二人を裂くのでしょうか


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