このノートには
これまでお茶事の半東を
お手伝いいただいた社中の方に
その都度気がついたことを
書き残していただいています
私がお茶事に興味を抱いて
お茶事教室で学びながら
自分でも稽古茶事をやってみようと
見よう見まねで始めてから
これまでに87回のお茶事を
催してきました
初めの頃は半東さん無しで
全て一人で行っていました
本来お茶事はそうあるべきかもしれません
しかし
現実的には一人だけでは
どんなに頑張ってもやはり
お客様をお待たせしてしまい
全てを終えるのに
ずいぶん時間がかかってしまいます
そこで
4年ほど前からは
半東さんに入っていただいて
お手伝いをお願いするようにいたしました
とは言え
あたかも亭主一人がもてなしているかのように
茶席の様子をうかがいながら
水屋や台所の仕事すすめるのには
熟練も必要かと思います
また
仕事をお任せするためには
私がどうしたいかを
きちんとお伝えすることも必要です
そこで
毎回タイムテーブルを作成して
それにしたがって動いていただきながら
その時その時の状況に応じて
臨機応変に対応していただいています
半東も亭主である私も
全て完璧だったというお茶事は
これまで一度もありません
お互いにいくつも失敗をして
それを許し合って
力を合わせて
少しでも良いお茶事にしようと
何度も何度も精進を重ねています
先日のお茶事で
このノートが一冊完了しました
これまでにお手伝いいただいた9名の社中に
心より感謝いたします
そして
まだ半東の経験をしていない方も
ご都合が合えば
是非一度なさってみて下さい
もてなしもてなされ
その両方を経験することで
きっと見えてくるものがあると思います
私もまだまだ修行の身です
一緒に精進いたしましょう